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2009年7月02日

島根、山口、香川/高校野球展望

 第11回は島根、山口、香川です。

島根=守備力光る開星

 開星の総合力が高い。センバツの戦いぶりが示すように、各選手の守備範囲、打球への反応の良さなど高いレベルにある。特に橋本謙次郎捕手(3年)、井原隆二塁手(3年)、松林一樹遊撃手(3年)のセンターラインは堅い。
 気がかりなのは4番・土井大樹外野手(3年)が6月中旬からけがで戦列離脱していること。ただ、3番に入った糸原健斗三塁手(2年)がシュアなバッティングに加え、パンチ力も発揮している。エース・春木良太投手(3年)は山陰大会決勝(6月中旬)で、宿敵・立正大淞南打線を3安打完封。本番でこのピッチングができれば、甲子園当確ランプがともる。

 立正大淞南は春の県大会を強打で勝ち上がった。中国大会でも岩国(山口)を6-4で下し決勝進出。投手陣は右の本格派・崎田聖羅(みら)投手(3年)が軸。神奈川県出身の崎田投手は打席でも非凡なセンスを見せる。中国大会決勝では4連続エラー、山陰大会でもミスが目立った。守備力が開星との一番の差と言えるだろう。

 好投手を擁する邇摩、出雲北陵など、松江市の私学2強に対抗したいところだ。


山口=南陽工か、岩国か

 春夏連続出場を目指す南陽工と岩国が双璧。

 南陽工は右腕エース・岩本輝投手(2年)が健在。センバツでPL学園(大阪)を1失点に抑えるなど、制球力を生かした投球術が持ち味。大会後はしばらく変化球を封印し、ストレートに磨きをかけてきた。その間、浅田祥汰投手(2年)が実戦を重ねるなかで台頭し、山崎康浩監督も「一本立ちしてきた」。県屈指の好打者・中川丈聖主将(3年)は「春、甲子園で試合をしたという実感がない。夏こそ本番」と目の色を変える。練習試合で1試合24失点の屈辱を味わうなど苦しんだ時期もあったが、しっかり照準を合わせてくるはずだ。
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左から岩本投手、浅田投手、河村栄投手(撮影・矢島彩)

 岩国は新チーム県内無敗。南陽工には2勝1敗と勝ち越している。唯一の黒星が昨秋の中国大会準々決勝とあって悔やまれる。昨年からレギュラーだった選手が多く、戦力は充実している。二十八(つちや)貴大一塁手(3年)は旧チームから4番打者。足を使った野球も持ち味の1つだ。エース・森脇健太投手(3年)に加え、葉柴勇気投手(2年)も投手陣の一角を担う。近年は夏のほうが相性が良く、2年ぶり5回目の出場を狙う。

 会長旗大会(5月下旬)を制した宇部鴻城、甲子園メンバーが残る華陵も射程圏内。宇部鴻城は波多野利彦投手(3年)らの左腕トリオで挑む。


香川=藤井学園寒川が悲願へ

 藤井学園寒川が悲願達成なるか。左腕・斉(いつき)真輝投手(3年)、右腕・高橋涼平投手(2年)の両輪が頼もしい。春の県大会で斉投手が結果を残せば、四国大会は高橋涼投手が好投。しのぎの削り合いがレベルアップにつながった。2人ともカーブ、スライダーなどの緩急で勝負。高橋涼投手は地元・桜町中学時代に全日本少年軟式野球大会で3位に入った実力を持つ。就任4年目の宮武学監督、自身8回目の甲子園を目指す。1勝すれば、昨年の覇者・香川西と対戦する可能性が高い。

 対抗一番手は高松商。昨秋5試合で19本の長打が出た強打のチーム。川西翔太外野手(3年)、笹田亮一塁手(3年)の主軸は県トップクラスを誇る。今春はベスト8止まりも、2試合でサヨナラ勝ち。また、左腕・綾田圭司投手(2年)が今年に入って急成長。昨秋の背番号18から、とうとうエースナンバーを背負うまでになった。2年連続準優勝、もう頂点しか見えていない。

(ノート)


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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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