2009年6月29日
青森、岩手、秋田/高校野球展望
第8回は青森、岩手、秋田です。
青森=光星学院が実力NO・1
光星学院の力が抜きん出ている。148キロ右腕・下沖勇樹投手(3年)はもちろん、左腕・六埜雅司投手(3年)、小林寛投手(3年)にも完投能力がある。春の県大会の失点は2点のみ。個々の能力、層の厚さ、いずれも他校を圧倒する。小林投手は最速143キロを武器に、2戦連続完封勝利を経験。昨夏決勝戦でも登板していたが、それ以降は右ひじ痛に悩まされていた。見事に復活を果たし、3枚看板の一角を担う。チームの課題は打力。県大会2回戦、五所川原工相手に2-0となかなかエンジンがかからなかった。過去の青森大会決勝を振り返っても、ある程度の打力は必要不可欠。昨年は青森山田に0-4で完封されている。
そのライバル・青森山田は6年連続で夏の切符を手にしている。決勝での対戦成績も6勝2敗と、青森山田の夏は強い。今年はノーシードからの挑戦。1つ勝てば春準優勝の弘前学院聖愛と戦う。今春はまさかの地区予選敗退という屈辱を味わった。それでも、145キロ右腕・斎藤英輔投手(3年)、曲尾マイケ外野手(3年)らが引っ張る。
98年の八戸工大一以来、この2強以外は甲子園に出ていない。今年チャンスがあるとすれば聖愛と八戸西だろう。
八戸西は東北大会で花巻東(岩手)を7-2で退けた。菊池雄星投手(3年)は登板しなかったものの、八戸西もエース・向祐貴投手(3年)を温存している。向投手は県大会で無安打無得点を達成するなど、中学時代から評判の右腕だった。182センチ、89キロという立派な体格。右スリークオーターから気持ちのこもった投球を見せる。グレーに朱色でNISHIの文字。珍しい色使いのユニホームも全国で見てみたい。
岩手=花巻東を盛岡大付が追う
センバツ準優勝・花巻東を、菊池雄星投手(3年)を、どこが倒すのか。今大会最大の焦点だ。花巻東は春の県大会も優勝。152キロ左腕・菊池投手は大会8イニングしか投げなかった。夏の準備と言わんばかりに、東北大会も猿川拓朗投手(3年)、左腕・吉田陵投手(2年)に経験を積ませた。今夏は決勝前までに専大北上、盛岡中央などの強豪が立ちはだかる。ここで生きるのが昨夏の経験だ。優勝候補とされながら準々決勝で盛岡中央に0-3で敗退。何度も塁上をにぎわせたが、相手エースの前に屈している。同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。
今年の岩手は菊池投手だけではない。まずは、東北大会を制した盛岡大付。145キロ右腕・金沢龍佑投手(3年)と、左腕・伊東昂大(3年)というタイプの異なる両輪がいる。県大会準決勝で花巻東を2安打に抑えるなど、打倒・花巻東の一番手に位置する。
一関学院は飯田翔投手(3年)、阿部航投手(3年)、菊地翔太投手(3年)と右腕トリオが健在。特に145キロを誇る菊地投手の復帰はチームにとっても大きい。さらに、銚子商(千葉)からの転校生で左腕・飯塚将大投手(3年)も加わった。秋も春も花巻東には決勝で完敗。昨秋は東北大会準優勝もセンバツ選考ならず。県下一の投手陣が幻となった聖地へ挑む。
2校とも得点力不足を課題に挙げているだけに、投手陣の踏ん張りがカギとなる。
秋田=明桜、秋田商が優位
明桜、秋田商が優位だが、絶対とは言えないだろう。ここ2、3年は前評判を覆す大会が続いているからだ。
明桜は左腕・二木健投手(3年)が大黒柱。昨年も3本柱の1人として活躍した。173センチ、62キロと小柄だがスライダー、チェンジアップなど落ちる球が持ち味。左の巧打者・大塚湧輔外野手(3年)らが援護していきたい。
対する秋田商は須田貴史投手(2年)、松川亮太投手(3年)などの複数投手で臨む。松川投手は東北大会で酒田南(山形)相手に公式戦初完封。雨のコンディションで与四死球1という快投だった。同ブロックに本荘、金足農の手ごわいライバルが入っている。
好投手を擁する秋田南や秋田中央、県北の雄・能代などもチャンス。どこが出場しても、夏の甲子園12連敗だけは避けたいところだ。
(ノート)
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