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2009年6月25日

鹿児島、宮崎、熊本/高校野球展望

 第4回は鹿児島、宮崎、熊本です。

鹿児島=V候補は神村学園

 今年の鹿児島は左腕投手の台頭が目覚しい。

 優勝候補の神村学園はエース・小池宏季投手(3年)のほか、名所航投手(3年)も台頭。名所投手は190センチの長身左腕で、最速145キロをマークする。右腕・坂上雄貴投手(2年)などタイプの異なる複数投手を擁し、春夏連続出場を狙う。攻撃の軸はセンバツで本塁打も放った大畑建人三塁手(3年)。県内屈指の強打者としての存在感は抜群だ。

 鹿児島実も2年連続出場へ追い上げムード。NHK旗大会(5月下旬)の準決勝で神村学園に3-1で勝って、第3シードを手に入れている。エースは2年生左腕の用皆崚投手。昨秋の1年生大会で9年ぶりの優勝に導いた実力を持つ。打ってもクリーンアップを任され、投打でセンスを感じる。神村学園戦で好投した180センチ左腕・小荒田大樹投手(3年)も控え、投手層は昨年のチームにも引けを取らない。

 NHK旗を制した樟南。原動力は空地拓真投手(3年)が持ち味のスライダーを生かして5連投したことに尽きる。もともと打力に定評のあるチームだっただけに、空地投手の成長は非常に大きい。

 鹿児島商は年間を通して安定した成績を残している。富斗秀二塁手(とみ・とうしゅう)、藤崎賢人遊撃手の3年生二遊間の大崩れしない守備が光る。


宮崎=都城商、宮崎日大が軸/b>

 打の都城商、投の宮崎日大。この2校を軸に混戦の様相だ。

 今春、都城商の打線が爆発した。県大会6試合中5試合で二桁安打を記録。決勝戦で宮崎学園を10-3で下すと、九州大会でも中部商の好投手から計9得点。特に藤本雄也投手兼外野手(3年)、内田祥文遊撃手(3年)の長打率がずば抜けている。だが、6月中旬にあった県選手権初戦敗退と投手陣に課題を残している。県大会と九州大会の間に監督が異動により交代。河野真一監督がわずかな時間で、どのようなチームに仕上げてくるか。28年ぶり2回目の出場へ、初戦の高鍋戦から緊張が走る。

 宮崎日大は145キロ左腕・宇戸直哉投手(3年)がラストイヤーを迎える。入学直後から投手陣の一角を担ってきた。しかし、故障などで思うような投球ができずもがき苦しんだ。宮崎大洋ボーイズ時代から評判の本格派右腕。集大成のピッチングを見せてほしい。

 左の宇土投手に対し、右では日章学園の那須裕志投手(3年)。5月の練習試合に12球団のスカウトが視察に訪れたほどだ。180センチ、68キロと細身だが、常時130キロ台中盤をマークする。地元・赤江東中学軟式野球部出身で、昨春からエース。最高戦績は昨秋の県大会準優勝、今夏はノーシードから一気に頂点を目指す。


熊本=ルーテル学院、悲願へ

 九州大会準優勝のルーテル学院が楽しみだ。これまで何度も県大会の上位に顔を出しながら、夏は苦戦が続いている。だが、今年は強力な2枚看板の存在が出場を後押ししている。制球力が自慢の酒井駿投手(3年)、球威で勝負する井川裕貴投手(3年)。ともに熊本南シニアからのチームメイトで、現在は井川投手がリリーフで結果を残している。創部8年目の悲願へ、赤のピンストライプユニホームが躍動する。

 最大のライバル・秀岳館も似たようなチームカラーだ。梅田広久投手(3年)は最速146キロを誇る県内屈指の好右腕。また、国吉佑樹投手(3年)は194センチ、88キロの体格を生かしたいところ。この春一番の成長株だった。

 熊本国府は窪田恭平捕手(3年)が引っ張る。5月上旬にあったRKK旗大会で初優勝、創部4年目で勢いに乗っている。

(ノート)


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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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