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2008年11月17日

元国学院大の大木が福岡大で再出発/神宮大会

<神宮大会:早大3-2福岡大>◇2日目◇16日◇大学の部準々決勝◇神宮

 神宮のマウンドは昨年5月22日以来だった。元・国学院大野球部の大木康智投手(1年=中津南)が、福岡大の2番手として登板した。あるとすれば3番手と告げられていたが、準備はできていた。同点で迎えた6回、初球に146キロをマーク。次の打者には148キロを出して観衆を驚かせた。7回、先頭に四球を与えて1番・上本博紀二塁手(4年=広陵)に決勝タイムリーを浴びた。ボールがやや甘く入ってしまった。

 「マウンドは変わりなく、緊張もしなかったです。それより(1年前から)自分の制球力が変わってなくて、球が速くなったことしか成長していませんでした」。

 国学院大では1年生だった昨春に5試合も登板している。開幕戦で同級生の村松伸哉投手(2年=光星学院)とデビューを果たしていた期待の星。しかし、秋のリーグ戦では名簿から名前が消えていた。関係者に聞いても「退部した」の一辺倒だった。

 「7月に退学しました。リーグ戦で投げながらも(自分と国学院大は)合わないと思っていました」。

 野球への未練は捨て切れず、故郷・大分県中津市へ帰り再出発を誓った。太らないようにスポーツジムに通ったり母校の練習にも参加。一方で大学の入試制度を調べてAO入試や推薦入試などで入れるところを探した。福岡大との出会いは、現エース・門脇康太投手(3年=中津工)がきっかけ。同じ中津市出身で顔見知りだった門脇から「自分のところならAOで入れるぞ」と教えてもらった。

 「ゼロからの出発。後がないのでやるしかないですから」。

 試合後も荷物運びなどのいわゆる1年生の仕事をこなす。さらに、ルールで1シーズンは試合に出られないことも承知していた。

 「樋口(修三)監督と相談して、上を目指すなら4年秋ではなく1年春を我慢したほうがいいということになりました」。
 
 今春はスタンドで応援し、今秋の九州6大学リーグ戦ではさっそく3試合に先発登板。神宮大会出場への代表決定戦決勝で中継ぎで好投し勝利投手になった。

 西武5巡目指名の岳野竜也捕手(4年=九産大九産)は「セットポジションに入ってからの投球が全然違ってしまう」と、課題を挙げる。

 「その通りだと思います。まずはコントロールを何とかしたい。来年またここに来たいです」。

 道をつくってくれた門脇や受け入れてくれたチームのためにも、今度は全国1勝に貢献したい。

 ◆大木康智(おおき・やすとも)1988年(昭63)9月19日生まれ。大分県中津市出身。182センチ、88キロ。右投げ右打ち。小学3年で野球を始め、さまざまなポジションを経験。城南中(現・城北中)では投手として軟式野球部に所属。中津南(大分)では1年秋からエースで3年夏は県大会2回戦で敗退。国学院大1年春に5試合に登板して0勝1敗。福岡大では今秋からリーグ戦を経験している。球種はスライダー、カーブ、フォーク。「村松は今どんな感じなんですか?」と元チームメートのことも気になる様子。

(ノート)


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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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