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2008年11月11日

明治神宮大会・大学の部展望

 注目は昨年の同大会から続く、東洋大の3大会連続日本一の行方だ。

 開幕カードは常磐大-愛知学院大。常磐大は関甲新リーグ2位から初の全国舞台だ。注目はエース右腕の吉岡興志投手(4年=千葉日大一)。先日のドラフトで阪神が育成枠で指名した187センチ、99キロの巨漢投手。マウンドでの威圧感は満点だ。常時140キロ前後のボールをコントロールよく丁寧に投げる器用さも。揺さぶりをかける愛知学院大に真っ向勝負をかけたい。

 愛知学院大はハンカチ世代の小川優投手(2年=東濃実)の出来次第と言える。三重中京大との代表決定戦では小川が虎の子の1点を守り完封。「(東京ドームではなく)神宮でも投げたかった」と、こぼした昨年の大学選手権以来の全国だ。

 東北福祉大はこの大会鬼門だ。決勝進出は4回あるが、いずれも準優勝に終わっている。今年は2年からマスクをかぶる井上結貴主将(4年=日南学園)が集大成を見せたいところ。森山一茂投手(2年=楊志館)など下級生投手を上手くリードできるか。

 佛教大は10日に出場を決めたばかり。投手陣が代表決定戦4試合で3失点と活躍した。山田龍平投手(4年=伊吹)、古田康浩投手(4年=箕面学園)の右腕コンビを筆頭に、野手も8人中6人が4年生。大学選手権では初戦で金沢星稜大に延長戦の末に敗退し、悔し涙を流しながら球場を後にしている。最後の全国出場に強い意気込みを感じる。

 2日目には昨年の決勝カードがそれぞれ初戦を迎える。
 東洋大はリーグ4連覇を果たし、昨年の同大会から続く3大会連続の日本一を目指す。超スター選手は不在だが、土壇場で見せる勝負強さはピカイチ。亜大との優勝決定戦も完封負けのあとに2連勝している。リベンジに燃えているのが坂井貴文右翼手(2年=春日部共栄)だ。春のチーム首位打者も大学選手権では結果を残せず。原因は初戦を戦った東京ドーム独特の空気圧によるものだった。今回は思う存分、ホームの神宮で大暴れしてほしい。

 19年ぶり出場の近大工学部が王者に挑む。岡村健太投手(3年)、藤井祐輔捕手(3年)の華陵(山口)バッテリーが軸。投手戦に持ち込んで好機をうかがいたい。

 早大-福岡大は屈指の好カード。早大はリーグ7勝の斎藤佑樹投手(2年=早実)が踏ん張りどころ。この一戦に限らず、継投のタイミングが勝敗を分ける。福岡大は西武5巡目指名の岳野竜也捕手(4年=九産大九産)、卒業生の藤原紘通投手(NTT西日本)も楽天1巡目指名を受け沸いている。また、左腕エース・門脇康太投手(3年=中津工)の他に大型右腕・大木康智投手(1年=中津南)も加わり投手層に厚みも。大木は昨春まで国学院大野球部に所属し、1部のマウンドも経験済みだ。
 
 立命大は常磐大と愛知学院大の勝者と対戦。来年のドラフト候補左腕・藤原正典投手(3年=県岐阜商)のピッチングに注目が集まる。長打力が光る4番・柳田一喜二塁手(3年=神港学園)の前に走者を出したい。

 創価大は大塚豊投手(3年=創価)に安定感が出てきた。不動のトップバッター・脇山渉内野手(1年=愛工大名電)が攻撃の起点だが、リーグ戦では指名打者で出場中。創価大に限らず、神宮大会は指名打者が使えないためオーダーに試行錯誤する大学も少なくない。

(ノート)


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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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