2008年11月10日
明治神宮大会・高校の部展望
15日から第39回明治神宮野球大会が始まる。高校の部は、来春センバツの前哨戦。今年は、「エースで4番」といった選手が目立つ。
大会初日、第1試合には注目の西条(愛媛)が登場する。秋山拓巳投手(2年)は187センチ、95キロの高校生離れした体格で、打っても通算31本塁打。今治西(愛媛)との四国大会決勝でも同点、決勝点に絡む活躍を見せた。下級生時代から評判の選手で、甲子園前にその片鱗を見せつけてほしい。
対する倉敷工(岡山)は県4位から中国大会優勝。頼(より)宏樹主将(2年)を中心に勢いに乗っているチームだ。エース・山崎主記投手(2年)がフォークボールを操って、どこまで左打者を抑えられるか。後半に強い一方で、課題のエラーからの失点を防ぎたいところだ。
鵡川(北海道)は5年ぶりの出場。1試合平均8・9得点という攻撃力の高さが目に留まる。西藤昭太投手(2年)と石井克幸投手(2年)の右腕コンビも安定しており、投打のバランスに優れている。前回出場の03年は準決勝の大阪桐蔭戦で36失点を喫した。ほろ苦さが残る神宮で名誉挽回を誓う。
相手の日本文理(新潟)は1年からレギュラーの高橋義人左翼手(2年)、武石光司中堅手(2年)ら好打者がそろう。エース・伊藤直輝投手(2年)も試合経験は豊富。また、鵡川・佐藤茂富監督は68歳、日本文理の大井道夫監督も67歳。ベテラン監督の采配にも注目だ。
2日目の第1試合は天理(奈良)-中京大中京(愛知)の伝統校対決。天理はV候補・PL学園(大阪)、金光大阪を1点差で退けての優勝。中山貴博投手(2年)、田渕達也投手(2年)、左腕・沼田優雅投手(1年)と投手層の厚さが持ち味。エース番号を背負う中山はPL学園を8安打完封している。
中京大中京はエースで4番の堂林翔太投手(2年)が投打の柱。東海大会4試合で完投したが、4番に座る打撃のほうも評価が高い。山中渉伍遊撃手(2年)、河合完治三塁手(2年)の三遊間などセンバツメンバーが5人残り全体的な完成度の高さも光る。
第2試合は慶応(神奈川)-光星学院(青森)の対決。慶応の右腕・白村明弘投手(2年)は県大会6試合を1人で投げ抜いた。関東大会でも腰痛を抱えつつ打撃のほうでも存在感を示し、チームを優勝へ導いた。146キロのストレート、スライダー、カーブが主体のシンプルな投球スタイル。ビッグイニングが目立つ攻撃面について、上田誠監督は「意外と粘り強くて、メンタル的に我慢強さも持っている」と分析。ネックは大会中にある学校のテストか。
光星学院(青森)も下沖勇樹投手(2年)を中心としたチーム。旧チームから先発、リリーフとして活躍し、現在は主将も務める大黒柱だ。本格派の小林寛投手(2年)、制球の良い六埜(ろくの)雅司投手(2年)も控える。
3日目、清峰(長崎)が西条と倉敷工の勝者に挑む。夏の甲子園でも好投した右腕・今村猛投手(2年)が健在。九州大会も5日間で4完投、防御率0・73という素晴らしい投球を見せた。今村を支える川本真也捕手(2年)、主軸の山崎健太郎一塁手(2年)ら経験者が残っているのも心強い。
国士舘(東京)は鵡川と日本文理の勝者とぶつかる。昨秋は1年生主体で都大会準優勝。今年再び決勝まで勝ち上がり、ややアウェー状態のなかで早実に逆転勝ちした。4番・原島巧捕手(2年)を中心とした打力、機動力にも定評がある。荷川取亮汰投手(2年)は右の変則。早実戦のように術中にはまらせたい。箕野豪監督は06年に松下電器野球部から母校の監督へ就任している。
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