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2008年10月12日

首都大学リーグの鉄腕・坪井の集大成

 ドラフト候補左腕、筑波大の坪井俊樹投手(4年=社)がリーグ通算33勝目を挙げた。春の全国準優勝チームの東海大を破って、さらに白星を積み重ねるつもりだ。

 「東海大戦は熱い戦いになると思います。楽しみです」。

 リーグ戦前から対抗心を燃やしていた相手。勝ち点3同士の直接対決は優勝を争う天王山となった。
 11日の1回戦は思わぬ展開になった。初回から味方打線が爆発し、3回終わって6-0と大量リード。坪井は「先取点を取ってくれるまでゼロに抑えるつもりが、全く予想外になった」と驚いた。

 筑波大の勝ちパターンは、坪井が最小失点に抑えて逃げ切ること。前節の大東文化大戦も、中2日で先発した坪井が9回まで無安打無得点に抑え、延長11回にようやく勝ち越した。常に緊迫した試合で投げて勝つ。今シーズン未だ無敗の鉄腕の使命だ。
 
 リーグ通算33勝。東海大の久保裕也(巨人)に並ぶ歴代4位の勝利数だ。久保は鞘師智也(広島)らチームメートにも恵まれ、在学中にリーグ優勝を7回も達成。数々のタイトルを総ナメにし黄金時代を築いた。一方の坪井は2年秋の1回のみ。Bクラスを味わうことも珍しくなかった。勝つことが難しい環境で、これだけの数字を残しているのは快挙だ。

 夏に行われた世界大学野球。坪井はキューバのパワーに圧倒された。

 「タイミングを外しても、自分が思い通りに投げられたと思っても、(ボールを)持っていかれてしまった。こんなことを経験したら怖いものはないです(苦笑)」。

 全員が4番打者のように見えていた東海大が、今は普通のチームに感じるという。さらに、今シーズンは本気のピッチングを1度もしていない。「そんな力む場面もないし、まだまだ余裕がありますね」と、不敵な笑みを浮かべる。

 この日、ネット裏には数球団のスカウトが駆けつけた。全国準優勝校を相手にどんなピッチングを見せるのか。その姿を最後まで見届けていた。坪井は「逆に打たれてもいいぐらいの気持ちで投げた」と言い、3回戦を見越して配球も変えた。注目の3番・岩崎恭平内野手(4年=東海大相模)には3安打されたが、決め球のカーブを封印している。もちろん岩崎もそれに気が付いている。本当の対決、軍配は13日の3回戦で決まると言っていい。

 「ずっとこの1年、この試合のためにやってきた。勝利数よりも優勝するまで勝ち続けたい」。

 プロ志望届を提出したが、今の坪井の目には優勝の2文字しか見えていない。

 ◆坪井俊樹(つぼい・としき)1986年(昭61)7月7日生まれ。兵庫県出身。186センチ、70キロ。左投げ左打ち。小学4年のときに西脇スポーツ少年団で野球を始める。西脇南中学では軟式野球部に所属。社(兵庫)では3年春にセンバツ出場し、大前佑輔投手(早大3年)らとベスト4に進出した。筑波大入学直後の春から先発として投げ始める。2年秋には10年ぶりのリーグ優勝、明治神宮大会出場に貢献。今秋の城西大戦でリーグ史上7人目となる通算30勝を達成した。卒業まで残り1科目と文武両道を貫く。

(ノート)


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コメント:2件

この投手は高校時代から有名でしたが、大学に進んで一段と伸びた投手ですね。
プロに進んでもがんばってもらいたい投手ですね。

そういえば大前投手は早稲田大学でベンチ入りしていますが、投球を見てみるとなんか高校時代より悪くなった印象があります。
なんか腕の振り、球の勢いが全然無いんですよね。
大前投手は来年がラストイヤーなので復活してほしいですが…

投稿者 プライセス : 2008年10月19日 13:39

プライセスさん
私も高校時代は大前投手のほうが印象が強かったですが
大学で坪井投手が一気に花開きましたよね。
残念ながら東海大3回戦で負けて優勝は逃しましたが
関東地区代表決定戦があるので期待したいです。
大前投手、今季は一時野手転向したり悩んでいるようですね。
今日の明大3回戦で投げていましたが、本来の姿ではありませんでした。
とても真面目な選手なので努力が報われることを願うばかりです。

投稿者 矢島 : 2008年10月20日 23:04

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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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