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2008年10月05日

部内暴力を考える

 来春のセンバツ大会出場への戦いがヒートアップしている。いっぽうで、東北(宮城)や豊田大谷(愛知)などが部内暴力を理由に秋の大会出場を辞退。智弁和歌山は名将・高嶋仁監督が部員に暴力を振るったとして謹慎中だ。

 もちろん悪いのは手を出すほう。暴力撲滅の流れが強いものの、減る気配がないのは残念だ。
 だが、手を出した側の言い分にも耳を傾けたい。例えば、下級生部員に注意をしてもルール破りを繰り返してしまう場合。これはよくある話だと思う。果たして、被害者側は自分にも落ち度があったことを少しでも認識しているのだろうか。暴力を受けてケガした事実だけを膨らませて訴えていないだろうか。マスコミの記事も体罰、暴力に至るまでの経緯について具体的には書かれていない。その裏側で“モンスターペアレンツ”がどんどん増えている気がする。

 ちょうど3年前、高校野球界は駒大苫小牧(北海道)の不祥事一色だった。ある部員が部長(当時)からスリッパで頭を叩かれた一件だ。学校と被害家族の話し合いは長期間に及んだ。報道によれば、感情が高ぶった父親の隣りで「父さん、もういいじゃないか」と部員が泣いていたという。保護者の過度な行動次第では、子どもの立場さえも危うくしてしまいかねない。

 さらにもう1つ。だいたい加害部員は退部するか退学処分に追いつめられる。本人の希望、または反省の余地が無いならいいかもしれない。しかし、教育としては間違っていると思う。学校側はきちんと更生の道をつくってあげるべきである。高校野球が「教育の一環」と唱えているのならば、なおのことだろう。

 監督が責任を取って辞めても、いつかは現場に復帰し反省を生かした指導ができる。でも、選手は退部したらグラウンドには戻れない。
 部員間の暴力は複雑な人間関係が引き起こすものだ。だが、人は人間関係のなかで鍛えられていくものだと思う。その機会を与えるのが指導者であり学校のはず。
 
 暴力や体罰について容認はしない。ただ、原因や過程にももっと目を向けていかなければ減らないだろう。そして、子どもの将来を見据えた処置に期待したい。

(ノート)


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コメント:4件

そもそも、一人の暴力行為により全員が出場停止になったりというのがなんだかなという感じもしますが連帯責任ってやつなのですかね。

今はちょっと注意しただけでもモンスターペアレンツの人たちが大げさに騒ぎ立てたりする時代なのでなにが真実なのかわからないですが…

投稿者 ショウ : 2008年10月06日 00:03

矢島さん
御無沙汰しています!
たしかに『暴力や体罰について容認はしない。ただ、原因や過程にももっと目を向けていかなければ減らないだろう。そして、子どもの将来を見据えた処置に期待したい。』その通りです。
野球が上手いだけで、あとはいい加減な生徒が起こすような問題のような気がします。
メディアの取り上げ方も考えて行かなければいけないことかもしれませんね。

投稿者 masa : 2008年10月13日 23:53

masaさん
原因・過程をはっきりさせずに“処分しているだけ”では
今後もこのような不祥事は繰り返されると思います。
意外と野球は今ひとつの子が起こす場合も多いです。

ショウさん
今はそこまで厳しい連帯責任はとられていないですね。
もちろん複数の部員が関与している場合は厳しい処置が下っています。

投稿者 矢島 : 2008年10月20日 23:00

怪我をしてしまうくらいの暴力はいけないと思いますが、スリッパで叩いたくらいで騒ぐのはやり過ぎですよね。

野球がチームスポーツなので一人でも弛んでる部員がいると悪影響を与えます。
本気で勝とうと思ったら少しくらい叩いても仕方がないと思います。

だいたい練習の合間に釣りに行くなんてもっての他ですよね?

投稿者 ryo : 2008年10月29日 00:21

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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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