2008年6月04日
全日本大学野球選手権の見どころ
第57回全日本大学野球選手権大会が、10日に開幕する。今年も常連校から初出場まで26校が参戦するが、圧倒的な強さを持つチームは不在だ。
大会初日、開幕試合には関西国際大が登場する。ラストイヤーを迎える榊原諒(4年=中京)、伊原正樹(4年=岡山県共生)の左右2枚看板が安定しており 勝てば、昨年コールド負けを喫した東京六大学代表の明大と対決する。大学側も応援バスツアーを準備するなど気合い十分だ。
続く第二試合は初戦屈指の好カード、九共大-上武大だ。九共大は左腕エース・山内晴貴(3年=沖縄水産)が大黒柱。2年春のノーヒットノーランで脚光を浴び、2季連続優勝に貢献した。優勝の懸かった九産大戦ではプロスカウト7球団が見守るなか2失点完投。初めての全国でどんなピッチングを見せてくれるか楽しみだ。上武大は最多勝右腕・豊田拓矢(4年=浦和学院)のスピードボールに注目。チームのスピードガンで152キロをマークするなど、好投手健在の伝統は今年も受け継がれている。
東京ドームでは初出場が2校登場する。中部大は創部43年目での悲願達成だ。愛知学院大との優勝決定戦は右腕・小笠原広紀(3年=名古屋国際)が3連投。左の好投手・金丸将也(4年=佐土原)も控え、安定した投手力で混戦模様のリーグを制した。善久裕司監督は早大卒業直後の昭和56年から指揮と執っており、連盟事務局長も兼任している。金沢星稜大は星稜(石川)と同法人だが、ユニホームは縦じまで赤い文字が特徴的。初戦は宍戸光正新監督率いる佛教大だ。
2日目の奈良産大-中央学院大は昨年に続く対決で、互いに当時のメンバーが多く残っている。奈良産大はリリーフ登板していた蕭一傑(しょう・いっけつ、4年=日南学園)がエースへ成長。常時140キロ台をマークするストレートに目が行きがちだが、スライダー、フォークなどの多彩な変化球も魅力だ。対する中央学院大も成田考宏(4年=日大一)、初鹿野敬介(3年=中央学院)のバッテリーが残った。昨年は「自信を持って挑んだのに、思ったよりガチガチになってしまった」と、12奪三振を喫して敗退。リベンジに期待したい。
25回目出場の東北福祉大は攻守にバランスの取れたチームだ。佐藤勇治(4年=専大北上)はサイクル安打を達成するなど、最優秀選手、最多打点、ベストナインの3冠。投げては左腕・森山一茂(2年=楊志館)と右腕・桑鶴雄太(2年=光星学院)の2年生コンビが5勝ずつ挙げた。真壁賢守(4年=東北)ら上級生も復活ののろしをあげ、総合力は高い。
3日目には出場チームが出揃う。昨年4強の東日本国際大はプレーオフを制しての出場となった。独特のフォームで話題を呼んだ宮下淳(4年=いわき総合)を中心に守りのチームへカラーチェンジ。今年も旋風を巻き起こせるか。
また、この大会での活躍が認められれば、世界大学野球選手権大会(7月・チェコ)メンバー入りへの可能性が広がる。
(ノート)
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