2008年5月08日
夏は岡山の両腕に注目!
今夏の高校野球、中国地区5県の予選は大混戦だ。広島では昨秋優勝の総合技術(広島)、鳥取でも本格派右腕・小畑彰宏(3年)擁する鳥取西とセンバツ出場校・八頭(鳥取)のノーシードが決まった。山口も上位校の顔ぶれが変わり不気味な夏を予感させる。岡山では4強に倉敷の学校が2校入った。共通点は県屈指の好投手がいることだ。
倉敷(岡山)のエース左腕・宮本武文(3年)。入学直後に139キロを計測して以来注目を浴び続けてきた。エースとして挑んだ昨秋はまさかの地区予選敗退。長い冬を経て、この春の県大会で潜在能力の高さを見せつけた。岡山商大付戦で11三振、岡山共生戦で14三振。先発した試合は最速146キロのストレートのほか、スクリュー、スライダーを武器に二桁三振が当たり前だった。岡山共生戦では5連続三振も披露し「要所では三振は狙っていくのがスタイル」と、こだわりを見せる。
ただ、連打を浴びることも多くすっぽ抜けの多い変化球も課題。準決勝では7回2死から5連打されて逆転された。山本晳監督は「まだまだ精神面は成長してない」と苦笑いだ。昨年のような大泣きはなかったが、投球のムラを無くしていきたい。
倉敷は小坂龍徳(2年=関学大)、津田大樹(日ハム)と好投手を輩出している私立高。夏の県大会準優勝が最高戦績で、甲子園まであと一歩の状態だ。男子駅伝は県内敵なし、野球部は倉敷マスカットスタジアムから徒歩5分のグラウンドで練習している。関西圏の選手が多いためかチームカラーも明るい。
もう一人は倉敷商(岡山)の2年生・岡大海。中学時代から評判の右腕は“打倒私学”の思いで、地元の古豪を選んだ。岡の投球に舌を巻いたのが明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督だ。昨年8月の練習試合で2安打完封負けを味わい「全国でも勝てるピッチャー」と絶賛している。
しかし、秋は初戦敗退、優勝した今大会も2試合に登板しただけで結果が出ていない。不振の原因を本人が「コントロールがいまいちで・・・」と話せば、森光淳郎監督は「調子が悪いのではなく、いろいろな意味でまだ2年生なんです」と説明した。
「でも、ピッチャーとして夏にはいいピッチングをしたい。ストレートも145キロくらいまで上げるのが目標です」。
倉敷商が甲子園に出たのは11年前の夏が最後。白星となると20年前まで遡らなければならない。高校野球生活はあと1年残っている。未完の大器のままで終わるわけにはいかない。
◆宮本武文(みやもと・たけふみ)1990年(平2)8月11日生まれ。和歌山県出身。182センチ、70キロ。左投げ左打ち。小学2年で野球を始める。和歌山シニア時代に世界大会メンバーに召集された実績を持つ。倉敷では1年春からベンチ入り。今春のPL学園(大阪)との練習試合で最速146キロをマークした。キレのあるスライダーは先輩・津田直伝のもの。
◆岡大海(おか・ひろみ)1991年(平3)7月15日生まれ。岡山県出身。184センチ、70キロ。右投げ右打ち。幼稚園で野球を始め、小学校では西阿知ジャガーズに所属。倉敷第一中学軟式野球部では2年のときに岡山クラブ(県選抜チーム)のメンバーとして全国大会に出場し3位。現在最速141キロ。今大会は4番打者を務めた。
(ノート)
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