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2008年4月13日

立正大・亀田主将が持つリーダーシップ

 東都1部リーグ初優勝を狙う立正大。今年は下級生主体のチームへと一変する。統率力が問われる主将には亀田直紀(4年=鵡川)が就任した。

 伊藤由紀夫監督はアンバランスなチーム構成を危惧していた。「4年生の存在力そのものが心配なんです」。3年生27人、2年生22人に対し、4年生が12人。レギュラーはおろかベンチ入りメンバーはほぼ3年生以下だ。この複雑なチーム状況を誰だったら上手くまとめあげられるのか。主将に抜擢されたのは亀田だった。亀田は選手ではなく学生コーチとしてチームを支えている部員だ。

 「ちょうど自分もやりたいと思っていたところでした。今年は4番とエースが抜けてしまい、チーム一丸となって勝負しないといけないチーム。やりがいがあると思いました」。

 ミスターキャプテンだ。小学校から高校までずっと主将。鵡川(北海道)では甲子園にも出場し、80人以上の部員を率いていた。大学入学後はレギュラー獲得へ必死だった。だが、出場機会を与えられるうちに別の気持ちが芽生え始める。

 「自分が出て活躍する喜びよりも、試合に勝つほうが自分もチームみんなも嬉しい」。

 あっさりと選手を引退し、3年から学生コーチとしてチームに貢献することを決めた。学生コーチは監督と選手を結ぶパイプ役。双方からの信頼があって初めて成り立つ難しいポジションだ。監督に代わって厳しいことを言わなければならないこともある。もちろん説得力が無ければ全く通じない。

 亀田は過去の主将経験から「上に立つ人間がしっかりしていないと何も言えないです」と自分自身にもとにかく厳しい。同級生の津田導(4年=広陵)が「考えもしっかりしているし引っ張っていく力がすごいです。亀田の主将にはみんなが納得している」と評価すれば、伊藤監督も「1人二役は大変かもしれないけど統率力が素晴らしい」と目じりを下げる。

 「選手に戻りたくならないか? いや、学生コーチになって良かったです。選手の苦労が報われたときがとにかく嬉しいですね。視野が広がって野球人生が変わったと思います」。
 
 吸い込まれそうな大きな瞳の奥に2つの決意がある。“4年が少ないから負けた”と言われないような試合をすること。そのためにベンチで主将として学生コーチとして選手が100%プレーに集中できる環境をつくる。そして、北海道のど真ん中に位置する故郷(歌志内市)からわざわざ立正大を選んだ理由、“試合に出られなくてもレベルの高い東都で何か自分の経験になればいい”。野球人生最後の主将は今まで以上に大きな財産を得られるはずだ。

 ◆亀田直紀(かめだ・なおき)1987年(昭62)1月3日生まれ。北海道歌志内市出身。181センチ、83キロ。右投げ右打ち。歌志内西小学校で野球を始め、歌志内中では空知滝川シニアに所属。鵡川3年春に一塁手としてセンバツ出場を果たす。立正大では外野手に転向し、3年から学生コーチ。将来の夢は指導者。

(ノート)


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コメント:5件

そういえば今年の立正大の新入生はなかなかの面子が揃っていましたよね。
やっぱり下級生が中心になるのかなと思っていました。

ただこういうチームというのは、下級生というのは怖さというか、思い切りやれるから活躍はできるものの、ここひとつでまとまきれないパターンが多いんですよね。
だからしっかりとしたリーダーがいるというのは大事なことなのです。
こういった自ら支える立場の人間がリーダーになるチームは心強いですよね。
ぜひがんばってもらいたいチームですね。

投稿者 プライセス : 2008年4月14日 22:59

泣かせるね。とにかく、亀田主将は人間的にもすばらしい一言です。立正大が優勝候補
というと、多くの人は笑いますが、亀田主将の統率力、人間性、リーダー性、信頼性、何よりも真面目、それをチームがみんな前向きになっているということです。

投稿者 立正応援団 : 2008年4月14日 23:42

 亀田選手、懐かしいですね。鵡川高校の主力選手でした。彼らの代はすごく強かった。2003年秋の北海道大会決勝で駒大苫小牧を接戦の末破り、翌年春のセンバツ出場を決めました。エースは明大4年の宮田、控えに同3年の成田がいました。夏は宮田が大会直前に右肩を痛め駒大苫小牧にコールド負け(ちなみにその夏駒苫は初の全国制覇)。チームが万全な状態だったら、彼らが全国制覇していたかもしれない。それくらい強くて良いチームでした。亀田選手、いつか北海道に戻って、良いチームをつくってください。オマケですが、立正大の赤堀選手、期待しています!

投稿者 ハンカチおやじ : 2008年4月15日 07:29

いよいよ東都が開幕しましたネ!
今年からは父兄の目で某大学を応援したいと思います。
立正大のメンバー表で何故学生コーチがキャプテンを?と
疑問を覚えましたがそんな理由だったんですか!
期待して注目したいと思います。

投稿者 さがたっち : 2008年4月15日 08:22

プライセスさん
今日の開幕戦では1年生の近藤龍選手がスタメンでした。
下級生の台頭が大きいチームですよね。
若さゆえの勢い、また怖さ、両方を持ち合わせたチームを
亀田主将がまとめていってほしいです。

立正応援団さん
亀田選手はコミュニケーションが上手で
常にこちらの方をしっかり見ながら話していました。
今年は立正大の戦いぶりに注目したいと思いました。
前評判を覆すのが東都の野球なのでまだまだわかりません!

ハンカチおやじさん
室蘭支部予選の直接対決は、当時事実上の決勝戦と呼ばれていましたね。
あの試合で負けたのは「何もできなかった自分のせい」だと
亀田選手は振り返っていました。
宮田投手、成田投手ももっとリーグ戦で投げてほしいですね。
そういえば亀田選手は春のキーマンに赤堀選手の名前を挙げていました。

さがたっちさん
私も亀田選手の就任を紙面で知ったときは驚きました。
きっと不思議に思われている方が多いと思います。
ぜひ立正大の試合では背番号1にも注目お願いします。
お子さんの大学の応援も頑張ってください!

投稿者 矢島 : 2008年4月15日 22:40

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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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