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2008年3月03日

センバツ出場校訪問記・丸子修学館(長野)その2

 専用グラウンドは学校から約700メートル離れた依田川沿いにありました。浅間山、籠ノ登山など2000メートル級の山々が連なる絶好の見晴らしでした。

 「浅間山が噴火すると甲子園に出られるというジンクスがあったんですよ。今回は噴火してないのでジンクスが破れたけど、時間がかかりすぎましたね」。

 竹内政晴監督は母校就任11年目で快挙を成し遂げた。終始穏やかで柔らかい口調が印象的だ。現役時代と国士舘大学時代ととても厳しい環境で野球に明け暮れた。丸子実1年のとき、夏の長野県大会で没収試合を目の当たりにした。判定を不服とした丸子実が日没再試合を狙って遅延行為に出たからだ。これに納得のいかない関係者が逮捕者2名を出すほど大騒ぎ。この影響で1年間試合ができなかった。いきすぎた上下関係により不祥事が出たこともある。「これを無くすことが役目だ」と野球部改革に乗り出した。
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 まずは「選手心得」を復活させた。いつの間にか無くなっていたそうだ。“部員相互の信頼関係を深め、チームワークの向上と各人の人間形成に寄与することを目的とする”から始まり、一般心得、生活心得、練習心得、試合心得、その他からなる全74条。これは選手に配られるほか、ベンチや室内練習場などにも貼ってある。かつては地元中学生が少なかったが、現在は市内を中心に60人まで膨れ上がった。東信地区(長野県は北、南、東、中信の4地区に分かれている)でも2番目に多い部員数だ。1番目はライバル・佐久長聖高校。中村良隆監督は竹内監督にとって恩師だ。3番目も上田西高校。斉藤和平監督は後輩だ。このように県内には丸子実OBの監督が多い。
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 2階建ての部室は三省学舎と呼ばれている。三省とは①気力に欠くるなかりしか②努力に憾みなかりしか③言行に恥づるなかりしか、以上3つ。「1日を振り返ってもらうために」と命名された。1階は選手の部室、2階は練習後に使われるミーティングルームになっている。学舎の隣りにはOBの星野八千穂投手(日本ハム)が寄付した部屋もあった。

 【竹内監督推薦】春原ケンジ左翼手(2年)

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 3歳のときにブラジル人の母と一緒に日本へやって来た。野球を始めたきっかけは応援。小学4年のときに丸子実の試合を観戦し、「試合よりもスタンドの応援に感動した」という。5年から野球を始めて最初は内野手を体験した。本人曰く「下手すぎた」ために外野へまわされてしまった。練習はしんどいが、プレーの楽しさもわかるようになってきた。高校進学の際に私学も頭を過ぎったが、秋の大会で4強入りしたことや強かったころの話を聞いて丸子修学館へ心が動いた。今や副主将としてチームを31年ぶりのセンバツへ導いた。「元気さ、力強さが持ち味。あこがれの智弁和歌山のようなバッティングをしたい」。大好きな宇宙戦艦ヤマトの応援を背に打ちまくる。

 ◆推薦理由「副主将なんですが、とにかく真面目。授業もしっかり受けていて成績も学年トップクラスです。性格もいいのでみんなに慕われています」(竹内監督)

(つづく)

(ノート)


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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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