日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムの野球ページです。



ここからこのサイトのナビゲーションです

共通メニュー

企画特集


  1. トップ
  2. スコア速報
  3. 日程&結果
  4. 組み合わせ
  5. 出場チーム
  6. 前回VTR
  1. ニュース
  2. 写真ニュース
  3. コラム
  4. 予想クイズ
  5. マイページ

2009年2月24日

WBC直前に潜入したキューバでの出来事

 WBCの日本代表メンバーが決まった。では、日本のライバルとなりそうな他の強豪国はどんな状況なのか? と、組み合わせ表を見ていたら、やはり第2ラウンドで激突しそうなキューバが気になった。そこで、先日ドミニカ共和国の取材ついでにキューバを訪ねることにし、ちゃっかり、かの地に潜入してきた。とはいえ、報道ビザをもっているわけではなく、あくまでもツーリスト。つまり観光客としての入国だった。

 ところが、困ったことにこのワンフー観光客は、キューバの見どころなど全く興味がない。ただひたすらに、WBCに出そうな野球選手宅を訪問し、ちゃっかり関連インタビューもしてしまうという。それが筆者にとっての「観光」なのである。中でも絶対に押さえておきたかったのは、ナショナルチームで3番候補のユリエスキー・グリエルの家だった。

 薄暗いホテルの部屋でキューバの地図を広げ、グリエル家までの距離を見ていたら、首都ハバナから450キロはありそうだ。往復900キロ。高速道路事情が決してよくないその道のりを1日で往復するのは容易なことではないとわかりながら、キューバに住む友人に強引に運転をお願いし、グリエル家を突撃することにしたのだった。

 グリエルの住む町は、キューバ中西部ののんびりとした田園地帯。以前に何度か訪れたことがあるが、いつも彼の家の前を通り過ぎるだけだった。今回は図々しく上がりこみ、彼のお母さんに飲み物とおつまみまで出していただき、しかもWBCにかける彼の意気込みまで聞き出してきた。これは立派な取材行為であるが、立場上、あくまでもワンフー観光客というポリシーだけは保ち続けなければと心の中で葛藤が続いていた。

 なぜなら、社会主義国家ではステートアマたる立場の選手たちに、外国人が無断で接近、しかも家を突撃するなどという行為は絶対に許されないし、もしそれがバレると、取調べを受けた上収監されることもあるのだ。だから、あくまでもワンフー観光客で通さなければならなかったのだが、思えばそんな観光客が国のトップ選手の家を突撃し、WBC関連の質問をするかどうかである。

tetsuya090224.jpg

 それはさておき、グリエル家を訪ねたとき、かつてナショナルチームで活躍した国民的英雄の父・ルーデスもいた。彼は日本の社会人チームでもプレーしたことがあり、都市対抗でホームランもかっとばしている。そのとき、ワンフー観光客のレーダーが動いた。ルーデスは今回ナショナルチームの打撃コーチになるな…と。果たしてその予想はドンピシャだった。前回のWBCでは三振、北京五輪では併殺打で、いずれも最後の打者となり、どこかにトラウマを抱える息子のユリエスキーにとって、これほど心強いことはない。

 グリエル家をあとにしたワンフー観光客は、そのまま帰るのがもったいなく思い、同じ街に住む、クリーンナップ候補のフデレリック・セペダ家も突撃し、その後、ハバナへの帰途についた。もっと白状するなら、その前日、4番候補のアレクサンダー・マジェタの家を訪ね、そのあと国際保養地のバラデロでチームのキャプテン格ミッチェル・エンリケスと食事をした。

 どこまでも懲りないワンフー観光客であるが、筆者にとってはこれがキューバ観光の真髄という位置づけであるのだから、多少? の違反はお許し願いたい。で、このような行動に対し、今のところキューバ政府からお咎めがないことも補足しておきたい。

※写真はキューバの自宅でWBCに向け準備をするグリエル親子


このニュースには全0件の日記があります。


ソーシャルブックマークへ投稿

  • Yahoo!ブックマークに登録
  • はてなブックマークに追加
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿

ソーシャルブックマークとは




野球ニュースランキング




日刊スポーツの購読申し込みはこちら

  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 野球
  3. WBC
  4. Field of Dreams〜WBC〜

データ提供

日本プロ野球(NPB):
日刊編集センター(編集著作)/NPB BIS(公式記録)
国内サッカー:
(株)日刊編集センター
欧州サッカー:
(株)日刊編集センター/InfostradaSports
MLB:
(株)日刊編集センター/(株)共同通信/STATS LLC

ここからフッターナビゲーションです