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<title>虎番ブログ</title>
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<title>ジョーには「何もない」はない</title>
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<![CDATA[<p>　阪神城島が１３日、正式に誕生した。入団会見の模様がテレビ（毎日放送）で生中継されたことからも分かるとおり、世間の注目度も日増しに高まっている。</p>]]>
<![CDATA[<p>　昨年までホークスを担当していたこともあり、以前も取材する側とされる側という関係だった。マリナーズに移籍する前の０４、０５年だけだったが、印象に残っているのはとにかく試合に負けた時ほど、報道陣に受け答えしていた姿だ。それが自身のミス、あるいは好機での凡退と負けに直結していれば、なおさらのことだった。</p>

<p>　先日の入団会見。ジョーさんは「１年間、いい時も悪い時もある。悪い時こそ前面に立って、そういうもの（批判）をがっちり受け止めたい」と何事にも正面から向き合うことを約束した。まるで監督のような存在感。人物がにじみ出た入団会見だなと、あらためてほれぼれした。</p>

<p>　王ソフトバンク球団会長が以前、こんなことを言っていた。「君たち伝える側の向こう側には、何千、何万というファンの存在がある。それを僕らも君たちも常に肝に銘じておかないと。いい時だけしゃべればいいというだけの世界ではない」。</p>

<p>　言い方は悪いが、最近は「何もないです」と応えることで、責任逃れをするような選手が目について仕方がない。その中で、城島のような存在は、この"悪い流れ"に一種のくさびを打ってくれるのではないかとつい、期待してしまう。少なくとも阪神だけは...。そっちの「化学反応」にも期待したい。</p>]]>
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<title>球場で歯は見せられない!?</title>
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<![CDATA[<p>　２日前、前歯が１本抜けた。正確に言えば、取れた。野球部だった学生時代に硬式ボールが前歯に当たり、紆余（うよ）曲折を経て現在は“仮歯”を装着していた。その歯が、くしゃみをした際の風圧に負け、口から飛び出てきたのだ。安芸キャンプを取材中のため歯医者には行けない。だから、前歯１本がない状態で取材を続けている。</p>]]>
<![CDATA[<p>　実に間抜けな面構えだ。９割９分の人に笑われる。だが唯一、神妙な顔つきで近づいてきてくれた選手がいる。野原祐だ。「それ、恥ずかしいですよね」。実は野原祐は、国士舘大時代に他人が素振りしていたバットが偶然口元に当たり、前歯を含む５本の歯を折ったことがあるらしい。「唇と歯茎とで計６針縫いましたよ」。以来、前歯を差し歯にしたという。だがある日、せんべいを食べた時に前歯がポロリ…。３日ほど「ノー前歯」で生活した経験があるからこそ、記者の気持ちが分かると言うのだ。</p>

<p>　そんな野原祐だが、安芸では付け替えた頑丈な差し歯を見せることなく、むしろ必死で食いしばり、黙々とバットを振り続けている。「笑うと『歯抜け』が見えちゃいますよ。気をつけてくださいね」。確かにグラウンドで歯を見せる必要はない。慌てて、口元を引き締め直しました。</p>]]>
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<title>片岡コーチ愛のムチありがとうございます</title>
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<![CDATA[<p>　勝負する男の目は違う。１０月２８日、伊丹空港で秋季キャンプに移動するチームを取材していたときだ。威圧感たっぷりの、背が高い男性が歩いてきた。片岡篤史新打撃コーチ（４０）だった。１軍では、来季唯一の新コーチ。話しを聞くしかないと思い、近づくと「ま、座りなよ」と勧められた。「なんて丁寧なんだろう」と思い、横掛けのいすに並んで腰掛けたその瞬間にゴングが鳴った。</p>]]>
<![CDATA[<p>　「その靴合わないな。紺のスーツに茶色の靴は合わない」。まず身だしなみチェックが入った。これは、いかんと思い。もう１度背筋を伸ばし、うん、うんと、うなずきながら話しに耳を傾けていた。そのときだ。「うん。じゃないだろ」。目と目と突き合わせると、じっと見ていられないぐらいの目つきをしている。テレビ越しには分からなかった。これが、一流の目つきか。「君はその辺から直していかないといけないな」。右ストレートをまともにくらった記者はＫＯされた。</p>

<p>　冷静を保てず話しを聞いていると「上から見たら野球って簡単だろ。下から見たらそんなもんじゃないんだって。君たちも、もっと愛情を持って記事を書いてあげなさい」と、最後には激励の言葉までかけてくださった。片岡コーチ、ありがとうございます。</p>]]>
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<title>今年はＣＳ争い、過去２年とムード違う</title>
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<summary type="text/plain">　前回のブログ番（８月２５日）で「残り３８戦にトラの向こう１０年がかかっている」...</summary>
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<![CDATA[<p>　前回のブログ番（８月２５日）で「残り３８戦にトラの向こう１０年がかかっている」と締めた。チーム内で「ずいぶんたいそうなことを書いたな」というささいな反響があったことと、その後１５勝１２敗で３位に浮上したことを追加しておく。<br />
</p>]]>
<![CDATA[<p>　言っている間に、巨人のリーグ優勝が決まった。３連覇だ。ゴルフの石川遼選手が「阪神の方が巨人より強いイメージがあったけど…」とコメントしていた。１０代の若者の印象が今後薄れないことを願う。<br />
　入社して１５年、セ・パともに多くの優勝決定日にどこかで取材していた。オリックス担当では２年続けて目の前胴上げ（００年ダイエー、０１年近鉄）にさらされた。巨人Ｖのここ３年間はなぜかずっと横浜スタジアムにいた。試合後の三塁ベンチ裏スイングルームで岡田、真弓両監督にシーズン敗北の弁を聞いた。<br />
　ただ今年は、勝ち試合だった。昨年のＸデーに手痛い逆転３ランを浴びたアッチソンが、打たれた村田を抑えたりした。優勝争いではなく３位争いの渦中にいる分もあって、過去２年と違うムードは漂う。１勝４敗と苦い思いしかないクライマックスシリーズでも、違う何かが見られるのではないか。実際に進出してもらうしか確かめるすべはないが。<br />
</p>]]>
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<title>球児「火の球」復活</title>
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<summary type="text/plain">　ついに阪神がクライマックスシリーズ（ＣＳ）進出圏内の３位に浮上した。一時は３位...</summary>
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<![CDATA[<p>　ついに阪神がクライマックスシリーズ（ＣＳ）進出圏内の３位に浮上した。一時は３位ヤクルトに１３・５ゲーム差をつけられていたが、約１カ月半で追い越した。まだ借金を背負っているから素直に喜べない人も多いだろう。</p>]]>
<![CDATA[<p>　でも、もう余計な心配はいらない。阪神は間違いなく、近いうちに借金を完済し、貯金をつくってＣＳ進出を果たすはずだ。自信を持って言える根底には、守護神藤川の完全復調が挙げられる。</p>

<p>　ここ１１試合１３回２／３を連続無失点の結果もそうだが、内容が実に素晴らしい。今季２１セーブ目を挙げた１３日の横浜戦（甲子園）では、全１４球中１１球が直球で、９球が１５０キロを越えた。１１日の同戦では１５４キロの剛球を投げ込むなど、魂のこもった藤川本来の投球が多く見られるようになった。</p>

<p>　山口投手コーチも「前半戦とは比べものにならないくらい状態がいい。直球に勢いも戻った。アイツの存在は本当に心強い」と絶大の信頼を寄せるほどだ。</p>

<p>　３位ヤクルトには林、広島には永川と、ＣＳ進出を狙うライバルチームにも絶対的な守護神は存在するが、今の藤川の比ではない。残り２０試合。経験豊富で、本来の安定感を取り戻した守護神の存在は、大逆転でのＣＳ進出を狙うチームの“安定剤”となって、ライバルチームに立ちはだかるに違いない。</p>]]>
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<title>西村の夏バテ対策…パクりました</title>
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<summary type="text/plain">　最近、疲労が取れにくい。まだ２６歳。体力にはそれなりに自信があったのに…。９月...</summary>
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<![CDATA[<p>　最近、疲労が取れにくい。まだ２６歳。体力にはそれなりに自信があったのに…。９月に入っても、まだ夏バテが終わらない。好き放題に飲んで食って運動不足の生活を続けた、そのツケが回ってきたのだろう。</p>]]>
<![CDATA[<p>　そんな記者と比べるのは失礼だが、そう言えばルーキー西村の夏バテ対策は万全だった。福岡の実家からわざわざ岩塩を送ってもらい、練習の合間に口にするらしい。練習前、キャッチボール前といった時間に、細かく砕いた粒状のモノを２、３粒パクリ。大学４年時からの習慣だという。「１人で自主練習する機会が多かったんですが、どうしてもすぐバテてしまって。それを防ぐために食べ始めたんです」。地道な体のメンテナンス。あらためて、プロ野球選手の意識の高さを感じたものだ。西村はその後、８月２２日に１軍復帰。暑さに負けず、元気な姿を披露している。</p>

<p>　もちろん、記者だって体が資本。シーズンもいよいよ佳境に差し掛かり、ヘバっている訳にはいきません。先ほどの話を聞かせてもらってから、すでに１カ月以上が経過。今さらながら、スーパーで岩塩を買いました。</p>]]>
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<title>借金を授業料に若手台頭</title>
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<![CDATA[<p>　先日、試合前のベンチにいると、ブラゼルが「センパイ」と言いながら、４歳下の清水にちゃちゃを入れていた。どこかで先輩という言葉を知ったのだろう。それを見ていた真弓監督が狩野に聞いた。「２０代の野手は何人いるんだ？」。アラフォーや世代交代など、今年の阪神は年齢の話題になりがちだ。そこで調べてみた。８０年生まれの「松坂世代」であるブラゼルに“後輩”は何人いるのか。</p>]]>
<![CDATA[<p>　８月３０日時点の１軍登録２８選手を見ると、ブラゼルよりも年下は９人いる。昨年もＢ砲が阪神にいたと仮定して、同時期と比べると３人増だ。たった３人とは思わない。桜井や狩野がレギュラーとして、ほぼ定着。大和もスタメンに名を連ねておかしくない選手に育ってきた。ウィリアムスや横浜に移籍した野口らがいなくなった今、チームの平均年齢は確実に下がっている。ある関係者は言った。「前半戦の借金は、高い授業料になったが、その分、若い顔ぶれが出てきて、チームに活気がある」。</p>

<p>　チーム改革にある程度の出費はやむを得ない。優勝が絶望的な状況は、真摯（しんし）に受け止めなければならないが、Ａクラス入りの可能性も出てきた。真弓監督が就任時に掲げた「育てながら勝つ」の難問クリアに道筋が見えてきたのではないか。</p>]]>
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<title>残り38戦に、向こう10年がかかっている</title>
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<summary type="text/plain">　略歴にもあるように、９０年代後半から阪神担当に携わっている。暗い時代を知ってい...</summary>
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<![CDATA[<p>　略歴にもあるように、９０年代後半から阪神担当に携わっている。暗い時代を知っているだけに、今年の長期ロードはちょっと異質に映っている。</p>]]>
<![CDATA[<p>　実際に戦っている方には失礼な物言いだが、はっきり言うと、思ったように負けない。先の京セラドーム大阪（広島戦）では、今季初めてカード初戦を落としながら連勝で勝ち越した。</p>

<p>　関本、赤星に続いてブラゼルまで戦列を離れた。１、２番コンビに６番の助っ人大砲までスタメンから姿を消した。かの暗い時代にも、長期ロード中くらいから主力の故障が目立ち、ズルズルと借金を増やしたものだ。</p>

<p>　それがこの踏ん張り。代役の平野、浅井、葛城、途中出場のベテランから若手までみんなで穴を埋めた。３～５番のクリーンアップがどっしり、しかも調子を上げてきたのも大きい。</p>

<p>　金本選手は交流戦を終えて「このまま負けたら間違いなく暗い時代が来る。それだけのこと」と警鐘を鳴らしていた。クライマックスシリーズに届くかどうかは別として、暗い時代の瀬戸際でここまで踏みとどまったのは尊い。残り３８戦に、トラの向こう１０年がかかっている。</p>]]>
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<title>安藤エースの意地「このままじゃ終われん」</title>
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<summary type="text/plain">　最後に挙げた白星から、もう１カ月半が経とうとしている。球団３４年ぶりとなる２年...</summary>
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<![CDATA[<p>　最後に挙げた白星から、もう１カ月半が経とうとしている。球団３４年ぶりとなる２年連続開幕勝利投手に輝きながら、ここまで６勝８敗と黒星が先行する、安藤だ。<br />
　シーズンが開幕してからの４試合で無傷の２勝。防御率は２・０８と抜群の安定感を誇っていた右腕だが、交流戦後に事態は急変。３勝６敗と成績は落ち込み、ここ最近は７月３日のヤクルト戦で勝って以来、３連敗中と元気がない。<br />
</p>]]>
<![CDATA[<p>　チームの大黒柱と称されながら、黒星が先行。勝ち星も後輩の能見（７勝）に越されるなど、肩身の狭い思いを続けている。首脳陣も後半戦に入って絶好調の左腕に対し「能見が投げる時はこっちも勝ちを考えて送り出している。打線も応えてくれるようになってきた。そうやってチームの顔になっていく」と信頼度も逆転してしまったようだ。<br />
　受け入れたくない現実。だが「結果がすべて」ということを、安藤は誰よりも理解している。「（結果が）いいやつは生き残って、ダメなやつは消えていくしかないんよ。結果が出ないなら出るようにやるのが、オレらの仕事。このままじゃ終われんやろ」。<br />
　後半戦は残り４４試合。１８日からの３連戦は、クライマックスシリーズ進出目指す上で、絶対に倒しておかなければならないヤクルトが相手だ。初戦先発予定は安藤。意地の投球を期待したい。</p>]]>
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<title>「おかえり」はいらない</title>
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<modified>2009-08-11T08:25:51Z</modified>
<issued>2009-08-11T08:22:46Z</issued>
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<summary type="text/plain">　「ただいま」「おかえり」。ありふれた日常のあいさつではあるが、非常に心温まる言...</summary>
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<![CDATA[<p>　「ただいま」「おかえり」。ありふれた日常のあいさつではあるが、非常に心温まる言葉だ。しかしプロ野球では縁起があまりよくない「おかえり」がある。<br />
　</p>]]>
<![CDATA[<p>　５日、２軍や故障者が汗を流す鳴尾浜。赤星が松葉つえをついて現れた。２日の巨人戦で左下腿（かたい）筋挫傷になり今季２度目の出場選手登録抹消。チームが後半戦の反攻を始めた直後の離脱。沈みがちなレッドスターを励ますために関係者が「おかえり」とジョークを飛ばした。赤星は「帰ってきたくはなかったですよ」と苦笑いしていた。<br />
　今季の阪神は負傷者が多い。誰かが復帰すると誰かが抜けて、なかなかベスト布陣が組めない。現在は赤星、関本、ウィリアムスが１軍離脱。それ以前にも矢野、久保田、藤川、岩田…。リハビリを担当する石原チーフトレーナー補佐は７月下旬に今季初めて主力選手がすべて１軍に上がって「よかった。まあ涙は出るような年ではないけどね」と笑った。しかしそんな時間は長くは続かなかった。<br />
　赤星は負傷につながった本塁突入について「全力でプレーして１点入った。後悔はしていない」という。真剣勝負にリスクはつきものだ。ただ残り５０試合で、これ以上の「おかえり」を聞かないことを祈りたい。</p>]]>
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<title>祖母の死こらえプロ貫いた大和</title>
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<summary type="text/plain">　よく覚えている。０９年２月１３日。阪神の１軍は沖縄宜野座キャンプ真っ最中だった...</summary>
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<![CDATA[<p>　よく覚えている。０９年２月１３日。阪神の１軍は沖縄宜野座キャンプ真っ最中だった。そのつかの間の休日。大和と食事に出かけた。たわいもない雑談中、大和の表情が急に変わった。「佐井さん…、ばあちゃんが亡くなったんです」。</p>]]>
<![CDATA[<p>　この日の朝８時、父利和さん（６０）の電話で目を覚ましたという。「夜中にばあちゃんが亡くなった」。地元・鹿児島からの悲報。祖母スミエさんは享年９５歳で天国に旅立った。大和は食事中もずっと悩んでいた。「葬式には出たい。帰ろうかな。でも…」。翌日、大和は宜野座球場にいた。</p>

<p>　スミエさんは生粋の虎党で吉田義男氏の大ファン。大和は入団時、いつか甲子園に招待したいと夢を語っていた。小さいころから両親は共働き。スミエさんとは別々に暮らしていたが、大和が幼稚園に入ると「家に１人じゃ寂しいだろう」と引っ越してきてくれた。大好きだった祖母に別れを告げたかった。だが大和はプロとして沖縄に残った。</p>

<p>　「早く線香を上げたい」と思いながら、あの日から５カ月が過ぎた。この球宴休み中、久しぶりに鹿児島に帰省した。１つのボールをお土産に、兄大輔さん（２７）と祖母が眠る墓に向かった。「これが初ヒットのボールだよ」。線香を上げながら、スミエさんに話しかけた。</p>]]>
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<title>若さに「特権」はない</title>
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<summary type="text/plain">　阪神は、主力の高齢化が進んでいる。若手選手の成長が求められるが、坂井オーナーは...</summary>
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<![CDATA[<p>　阪神は、主力の高齢化が進んでいる。若手選手の成長が求められるが、坂井オーナーは「『さあどうぞ』といってチャンスを与えるものじゃない」と不自然な形の若手起用を否定。真弓監督も同じスタンスだ。</p>]]>
<![CDATA[<p>　この考え方を聞いて、思い出した言葉があった。中日落合監督には世代交代に関する口癖があった。「ベテランと若手が同じ実力だったら、おれは絶対にベテランを使う」。プロの世界で培われてきたプラスアルファを重視する考えだった。<br />
　中日は昨季が世代交代の時期だった。主力野手が高齢化しており、チームは低迷。シーズン終盤まで広島と３位を争った。けが人の続出、４番ウッズの低迷、守護神岩瀬までの勝ちパターンが確立できない苦しさ。何とか３位を確保したが、落合政権５年目で最も苦しいシーズンとなった。今の阪神と少し似ている。中日は今季、新戦力が台頭して、巨人を追撃している。<br />
　真弓監督は「勝負を度外視してまで若手に簡単にポジションを与えることが来季につながるとは言えない。阪神の中だけでレギュラーになっても仕方がない」という。簡単ではないだろうが、殻を破って飛び出してくる選手に期待したい。</p>]]>
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<title>巨人だって勝てない時期があった</title>
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<![CDATA[<p>　自力優勝の可能性が消滅した前夜の幕切れに、組織にも「寿命」があるということを感じた。人と同じように、チームにも誕生→最盛→衰退があると思う。現在のチームの基礎は、野村時代からだろう。井川をローテーションで使い、赤星を発掘。星野時代に金本が加入し、打線の核ができた。岡田時代のＪＦＫで最盛期を迎えた。野村時代を誕生期とすると、それから１０年。ここ数年は優勝に一歩届かなかったが、チーム自体の高齢化も一因としてあったのだろう。</p>]]>
<![CDATA[<p>　それは何も阪神に限ったことではない。巨人だって、どれだけ補強しても勝てない時期があったし、ヤンキースもトーリ監督の末期には、明らかにチームは活力を失っていた。ただこれは悲観することではない。自然の流れと考えれば、これからまた新たなチームを作っていけばいい。巨人は小笠原、ラミレスの加入や坂本の台頭などで現在、最盛期に突入している。阪神はどうすればいいか？　金本を脅かす主砲の獲得、エース育成、若手野手の台頭。確かに簡単ではない。でもこの１０年を振り返ればいい。強いチームを作ったというサンプルがあるのだから。</p>]]>
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<title>“向き”変えて“流れ”も変われ</title>
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<![CDATA[<p>　さりげなく、大改造が行われていた。本拠地甲子園での試合前練習は、ナイターなら午後２時過ぎから始まる。一塁ベンチ、カメラマン席の前に設置されるマシンを使ったバント練習ゾーンの“向き”が真逆になっていた。気づいたのは交流戦が終わり、１日の休みを挟んでの全体練習再開日だった。</p>]]>
<![CDATA[<p>　これまでは（といえば自分の経験上で１４年以上になる）外野側にあるマシンに対して打者は本塁側に構えていた。１８０度の転換。ベンチの出入り口右前にマシンを置き、外野側から内野に向かってバントを転がすような配置になった。</p>

<p>　「打者の後ろにブンヤ（新聞記者）がおって危なかったやろ。だから逆にしたんや」。山脇コーチに説明された。確かに、バントを失敗した小フライがネットを越えて記者の群れに降ってくることは多々あった。新方式ならまず、記者をバントの打球が襲うことはあるまい。</p>

<p>　試合中はもちろんのこと、練習中もナインの邪魔になるのはもってのほか。意図せずとも障害になっていたわが身を省みた。この時期に南球団社長はコーチ会議に参加し「思い切ってやろう。失敗したらまた練習すればいい」とゲキを飛ばしたという。思い切った練習さえもできなかったら、確かにシーズンの反攻はならない。</p>]]>
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<title>大事な戦いへ準備を</title>
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<![CDATA[<p>　これもシーズン５位に沈む影響だろう。球宴のファン投票最終結果が発表され、阪神からは１人も選出されることはなかった。</p>]]>
<![CDATA[<p>　ここ数年、常に優勝争いを繰り広げ、ファン層の拡大にも成功。金本、赤星、藤川と球界を代表する選手を輩出し、０３年ファン投票では過去最高９人（１１部門中）も選出されるなど、巨人と並ぶ人気球団に完全定着していた。</p>

<p>　０６年にも６人、昨年も４人がファン投票で選出されるなど、０２年以降、毎回ファン投票で選出されてきた。だが、今季はここまで借金８と低迷。チームの不振を反映する形で、ファン投票での出場が途切れた。<br />
　選手間投票では金本が選出されたが、やはり物寂しい。山口投手コーチも「１人もいないのは珍しいね。ここ最近はなかったんじゃないの。今年の成績があまりよくないからね」と苦笑いを浮かべるしかなかった。</p>

<p>　もちろん、下を向いてばかりもいられない。球宴が明ければ、シーズンも佳境に突入。大事な戦いが待っている。“与えられた時間”を有効活用し、来るべき日に備えるのもプロとしてのあるべき姿だ。</p>]]>
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