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2009年8月11日

「おかえり」はいらない

 「ただいま」「おかえり」。ありふれた日常のあいさつではあるが、非常に心温まる言葉だ。しかしプロ野球では縁起があまりよくない「おかえり」がある。
 

 5日、2軍や故障者が汗を流す鳴尾浜。赤星が松葉つえをついて現れた。2日の巨人戦で左下腿(かたい)筋挫傷になり今季2度目の出場選手登録抹消。チームが後半戦の反攻を始めた直後の離脱。沈みがちなレッドスターを励ますために関係者が「おかえり」とジョークを飛ばした。赤星は「帰ってきたくはなかったですよ」と苦笑いしていた。
 今季の阪神は負傷者が多い。誰かが復帰すると誰かが抜けて、なかなかベスト布陣が組めない。現在は赤星、関本、ウィリアムスが1軍離脱。それ以前にも矢野、久保田、藤川、岩田…。リハビリを担当する石原チーフトレーナー補佐は7月下旬に今季初めて主力選手がすべて1軍に上がって「よかった。まあ涙は出るような年ではないけどね」と笑った。しかしそんな時間は長くは続かなかった。
 赤星は負傷につながった本塁突入について「全力でプレーして1点入った。後悔はしていない」という。真剣勝負にリスクはつきものだ。ただ残り50試合で、これ以上の「おかえり」を聞かないことを祈りたい。

(益田一弘)


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 運動セクション。95年入社。一般スポーツ担当を経て96年から阪神担当。99~01年はオリックス、02年は遊軍で03年から阪神担当復帰。東京都生まれ。
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