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2008年10月30日

ガッツマン平野に与えられた勲章

 阪神の08年シーズンが幕を閉じた。1年間を振り返ると、いろんな思い出がよみがえるが、中でも忘れられないのが、平野が発した何げない一言だ。

 「早く終わらないかな…」。7月20日、ナゴヤドームでのアップ前のことだった。中日の打撃練習を見ながら2人で話していると、突然こうつぶやいた。てっきり打撃練習のことかと思ったが、そうではなかった。

 「シーズンのことだよ。(06年に千葉マリンで)フェンスにぶつかってから、体が思うように動かない時もある。でもプロだから、出たらしっかりプレーしないと。代わりの選手はほかにもいっぱいいるからね」。

 まさかの衝撃だった。まだ前半戦も終わっていない時期。右ふくらはぎ痛で戦列を離れ、7月8日に約1カ月ぶりに1軍に復帰したばかりのころだ。それほど体を張って、日々の試合に臨んでいたとは…。平野は06年のケガで車いす生活を余儀なくされ、復帰に5カ月近くを要している。それでも今も、常にヘッドスライディングで挑むプレースタイルを変えることはない。プロとしてのすごさを実感させられた重みのある一言だった。

 「僕みたいな体の小さい選手は、ほかの人と同じことをしていても(レギュラー争いに)勝てないから」。ベルトが壊れてしまうこともしばしば。カバンの中には常に予備用のベルトを携帯し「こんなことしてるの、たぶん僕ぐらいでしょ」と、笑い飛ばしたこともあった。

 そしてシーズン最終戦、平野にうれしい知らせが届いた。カムバック賞受賞。シーズンを通じ、幾多のハードプレーで勝利への執念を見せ続けたからこそ、与えられた勲章だろう。そんな虎のガッツマンに、記者も心から拍手をおくりたい。

 (今回をもって虎番を離れることになりました。1年間、ご愛読ありがとうございました。次回からは「ドラ番ブログ」で皆さんにお目に掛かる予定です)

(福岡吉央)


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田口真一郎(たぐち・しんいちろう)
 97年入社。四国総局員として高校野球取材を中心に4年勤務。01年から阪神、遊軍、アマ野球担当を経て、07年11月から再び阪神担当に。神戸市出身。
益田一弘(ますだ・かずひろ)
 00年に入社してボクシング、相撲、サッカーなどを取材。「突撃取材」でボクシングの世界王者とスパーリングして3度ダウンした経験も。06年11月から中日担当になり、07年に53年ぶりの日本一に遭遇。08年11月から阪神担当。広島市生まれの34歳。
石田泰隆(いしだ・やすたか)
 03年(平15)西部日刊スポーツ新聞社入社。入社直後はアマチュアスポーツを担当し、04年1月からホークスを担当。08年11月から大阪日刊スポーツ新聞社へ出向となり、阪神タイガース担当に就く。福岡県出身。
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