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2009年1月27日

見た瞬間立ちすくむ、甲子園の磁力

 甲子園は本当に磁力を持っている、と感じた。タイガースや高校野球の歴史を伝える「甲子園歴史館(仮称)」が来春に設立されるが、先日、その記者会見に出席した。そこで揚塩(あげしお)球場長が印象に残るエピソードを教えてくれた。「試合のない日でも、甲子園球場の中を見せてくれませんか、とファンによくお願いされるんです」。職員の手が空いている限りは、要望に応えるようにしているそうだ。

 ある日、近くの警察から球場に連絡が来たという。「保護した家出少年が、甲子園を見に関東からやってきたと言うんです。明日、親が迎えに来るので、その前に見せてやってもらえませんか?」。あてもなく家を飛び出した少年が、脳裏に浮かんだもの。それが遠く離れた甲子園だった。熱狂に包まれたスタジアムをこの目で見たい、と思ったのだろう。記者も少年時代に初めて足を踏み入れたときのことを今も鮮明に覚えている。階段を上った先に、広がる景色。まばゆいナイター照明、緑の芝…。「みんな、見た瞬間は立ちすくむ。磁力を持っている」と球場長は言う。

 甲子園は現在、第2期のリニューアル工事中だ。ロイヤルスイートが設置され、銀傘が大きくなり、LEDの帯状の電光掲示が球場を包む。「まだ途中だけど、ずいぶん、球場の印象は変わるよ」と球場関係者から聞いた。甲子園の良さを残しつつ、新たな魅力が加わる。今春に足を踏み入れたとき、あの日の感動がよみがえるのだろうか。

(田口真一郎)


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田口真一郎(たぐち・しんいちろう)
 97年入社。四国総局員として高校野球取材を中心に4年勤務。01年から阪神、遊軍、アマ野球担当を経て、07年11月から再び阪神担当に。神戸市出身。
益田一弘(ますだ・かずひろ)
 00年に入社してボクシング、相撲、サッカーなどを取材。「突撃取材」でボクシングの世界王者とスパーリングして3度ダウンした経験も。06年11月から中日担当になり、07年に53年ぶりの日本一に遭遇。08年11月から阪神担当。広島市生まれの34歳。
石田泰隆(いしだ・やすたか)
 03年(平15)西部日刊スポーツ新聞社入社。入社直後はアマチュアスポーツを担当し、04年1月からホークスを担当。08年11月から大阪日刊スポーツ新聞社へ出向となり、阪神タイガース担当に就く。福岡県出身。
佐井陽介(さい・ようすけ)
 運動セクション。06年入社。同年夏は研修を兼ねて高校野球担当に。整理部を経て07年6月から阪神担当。学生時代は野球ひと筋。生まれも育ちも兵庫県。
鎌田真一郎(かまだ・しんいちろう)
 09年入社。野球グループに配属され、夏は高校野球を担当。10月から正式に阪神担当に。法大時代は学生新聞を製作。鹿児島市出身。
岡本亜貴子(おかもと・あきこ)
 09年4月入社。整理部を経て今月から阪神担当。1985年(昭60)6月6日、奈良県大和郡山市生まれ。

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