2008年6月24日
球児が見せるリーダーシップという気配り
つい先日、ビジネスマンがひしめく東京・新橋で飲んだときだ。大学時代からの知人と焼き鳥をほおばっていると「うちの会社の上司も呼んでええか? 紹介したいからさ」と言う。聞けば、会社が徒歩圏内にあり、仕事が終わったあとに立ち寄れるという。ほどなく現れた、初対面のI氏は「コイツ、よく頑張ってますよ。ちょっと論理思考力が弱いけど」などと話す。
それはそれとして『上司と部下』である。I氏は約300人の部下を持つ立場だ。それでも、オフィスを離れたところで、部下から私的な場に誘われるところに、人望というか、慕われるリーダーシップを感じた。何かの本で「リーダーは気配りできる心がないと務まらない」と説かれているのを読んだことがある。
6月22日、甲子園の室内練習場でも似たような光景があった。藤川である。ダッシュの合間に、話し込んでいる相手は岩田だった。前夜(21日)の日本ハム戦でも勝てなかった。交流戦を未勝利のまま終えて、5月17日ヤクルト戦以来、白星から遠ざかる。壁にぶち当たった3年目左腕に身ぶり手ぶりで助言していた。
27歳にして、投手陣のリーダーとしての自覚にあふれる。4月中旬。神宮外苑での練習後、約10分間、中継ぎの筒井と顔を向き合い話した。4月6日巨人戦でソロ弾を浴びていた。1軍生き残りを賭ける左腕に「とにかく結果が大事だからな。内容が悪くても、ゼロに抑えることや」と話しかけた。その言葉通りに2試合、安打を許したが、何とか無失点の投球を見せた。
伸び悩む選手がいれば、すぐに声を掛ける。チームを思うがゆえの「球児流の気配り」だと思う。交流戦も終わり、勝負のレギュラーシーズンに突入する。猛虎の精神的支柱でもある守護神は、極限の戦いで真価を発揮してきた。ヒリヒリする『球児の夏』は確かに近づいている。
(酒井俊作)
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- 町田達彦(まちだ・たつひこ)
- 運動セクション。95年入社。一般スポーツ担当を経て96年から阪神担当。99~01年はオリックス、02年は遊軍で03年から阪神担当復帰。東京都生まれ。
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- 田口真一郎(たぐち・しんいちろう)
- 97年入社。四国総局員として高校野球取材を中心に4年勤務。01年から阪神、遊軍、アマ野球担当を経て、07年11月から再び阪神担当に。神戸市出身。
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- 益田一弘(ますだ・かずひろ)
- 00年に入社してボクシング、相撲、サッカーなどを取材。「突撃取材」でボクシングの世界王者とスパーリングして3度ダウンした経験も。06年11月から中日担当になり、07年に53年ぶりの日本一に遭遇。08年11月から阪神担当。広島市生まれの32歳。
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- 石田泰隆(いしだ・やすたか)
- 03年(平15)西部日刊スポーツ新聞社入社。入社直後はアマチュアスポーツを担当し、04年1月からホークスを担当。08年11月から大阪日刊スポーツ新聞社へ出向となり、阪神タイガース担当に就く。福岡県出身。
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- 佐井陽介(さい・ようすけ)
- 運動セクション。06年入社。同年夏は研修を兼ねて高校野球担当に。整理部を経て07年6月から阪神担当。学生時代は野球ひと筋。生まれも育ちも兵庫県。
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