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2006年8月21日

虎戦士「あきらめない気持ち」が大切

 両腕がヒリヒリ痛む。甲子園アルプス席の暑さは尋常ではなかった。週末から週明けにかけて、休日を利用して高校野球を3試合も観戦。早実OBの知人に誘われて、偶然にも決勝戦を再試合まで目撃できたのはプロ野球を取材している立場としても、貴重だった。

 20日決勝戦の延長15回表。早実のエース斎藤が球数170球を超えてから、その試合で最速の147キロを連発した。連日の連投でしかも炎天下。負ければ終わりという状況が「刹那」にさせるのか。将来有望な逸材の肩やヒジへの負担は大丈夫かと疑いもするが、勝負にこだわり、今大会で948球を投げ抜いた右腕の凄みには感服した。

 甲子園に対する虎戦士の関心も並大抵ではない。16日横浜戦の試合前。京セラドーム大阪の一塁側ロッカーから何度も絶叫が聞こえてきた。誰もがテレビに釘づけ。日大山形が今治西に2点差をつけられながら延長13回に逆転サヨナラ勝ち。亜大の同期生が高校野球部の監督をしているという赤星も「すごいね! ありえないでしょ。2点差を逆転するんだし」と興奮を隠し切れない。

 その境遇を思う。阪神は首位中日と大差をつけられ連覇は難しい状態だ。絶望的な立場に立たされたときに…。146試合の長丁場を戦うプロ野球と、1試合勝負の高校野球を比較することなどできない。だが「あきらめない気持ち」を保つことが、ときに信じられない展開に持ち込むのは間違いない。

(酒井俊作)


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