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2008年10月07日

狂ったシナリオ

 運命が決する10月8日(巨人戦)を前に書いている。だから結果については、触れられない。独走していた阪神にとってみれば、10月に入り残り試合が1ケタになってもなお、何も決められないのは大きな誤算だったと言える。

 ターニングポイントはいくつかあった。今でもひっかかるのは9月12日の広島戦だ。甲子園でヤクルトに3戦連続サヨナラ勝ちと勢いに乗り、巨人を突き放しにかかろうかという試合で4安打の完封負けを喫した。試合後に広沢打撃コーチがこうコメントした。

 「人間なんだからこういう日もある。残り試合全部勝つのは無理。あと最低10は負けるよ」

 1面原稿で、現実的な発言の真意は分かるとした上で「それでも無責任に聞こえてしまう」と記した。同コーチとは翌日以降、話し合った。「あんな風に書きやがって。マスコミに全部本当の本音を言うわけないだろう。お前が“無責任”に聞こえたのなら、そう書くのも仕方ないけどな」。こちらの記事に発奮し、見返してやるという意欲まで感じ取って、頼もしく思った。

 だがしかし…。その広沢“予言”の日から、東京ドームで衝撃の3連敗を喫しながら、10月6日ヤクルト戦での黒星がまだ8敗目だった。それでいて「もう負けられない」状況になった。巨人の猛追など想定を越える事態が重なり、超現実的なシナリオさえ狂った。

(町田達彦)


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 運動セクション。95年入社。一般スポーツ担当を経て96年から阪神担当。99~01年はオリックス、02年は遊軍で03年から阪神担当復帰。東京都生まれ。
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