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2007年5月28日

球場に来るファンは何を見たいか

 甲子園での交流戦開幕戦(27日、対ロッテ)は「警告試合」が発せられ物々しい雰囲気となった。故意か報復か偶然か、9回に福浦と金本への死球を巡り、両軍が激しくにらみ合い…。サンデー・デーゲームに似つかわしくない殺伐とした同じ甲子園で、その少し前にこんなシーンがあったことを記しておきたい。

 4回表無死一塁。サブローの当たりが左中間へ伸び、それを金本が背走して好捕した。大盛り上がりの阪神ファンに負けないくらい、左翼席の3分の1を埋めた悔しいはずのロッテファンがファインプレーを拍手で称えていた。

 かねてから、ロッテの熱狂的ファンが野球を楽しむ姿勢には感心させられていた。球界でも定評がある。知ってか知らずか、金本はこの試合前、恒例のサインボール投げ入れで最後の1球を黒い集団にプレゼントしていた。

 美技も凡ミス(死球が故意でないなら、投手の投げミスだ)も、さらには乱闘騒ぎもプロ野球の一部さと、したり顔で言うつもりはない。どれか1つだけと限定されれば、お金を払って球場に来るファンが何を見たいか、そう意見は分かれないはずだ。

(町田達彦)


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