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2007年7月20日

球宴の隣りで、もがく選手がいる

 エースは苦しんでいた。右肩の筋疲労からの完全復活をかけるソフトバンク斉藤和だ。「周りはもどかしく思うかもしれない。でも(状況は)ややこしいもの。目に見えず、これというものもない中で、自分も葛藤している。順調とも、順調でないとも感じてない。言葉ではなかなか伝えにくいんです」。選手会総会のため上京した20日、報道陣に自分の口で現状説明した。

 80日ぶりの登板だった10日楽天戦は5回3失点で敗戦投手になった。肩の具合を見るため、その後は2軍で調整してきた。ただ「1日1日(肩が)変化するのでリズムをつかめていないところがある」という。残念ながら万全と言えないのが現実だ。昨年は沢村賞に輝き、球界ナンバーワンと呼ばれた。投げたくても投げられない今の心境は、まさに「言葉ではなかなか伝えにくい」だろう。

 首脳陣は後半戦からの先発ローテーション入りを描いている、しかし、責任感の強い斉藤和は素直に言った。「チームにとって、自分にとってプラスになるのか、常に24時間考えている。最終的には自分で考え、自分で判断しないといけない。僕が加わることで、ほかの投手陣に負担がかかるならチームにはマイナスになる」。チームへの影響を考え、自ら登板回避を申し入れる考えもある。

 球宴が開幕した。第1戦の行われた東京ドームに隣接したホテルで斉藤和は懇々と胸の内を語った。華やかな祭典の陰で歯を食いしばり、もがく選手たちもいる。結果がすべて、これもまたのプロの世界の現実だ。

(押谷謙爾)


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鷹番日記
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 72年(昭47)7月9日、北九州市生まれ。98年からホークス担当。05年から3年間の東京整理勤務を経て、今季から再び鷹番。
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