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2007年5月15日

小久保のこだわり

 桜が満開だった北海道の日本ハム戦での事。試合が終了して、引き揚げるナインをベンチ前でパシャパシャと撮っていると、小久保選手が何やらやってます。バットをバットケースへ入れる前に、1本ずつ丁寧にストッキングのようなモノに入れてる。むむ、初めて見る光景。

試合終了後にバットをカバーに入れてからバットケースに納める小久保(撮影・進尚幸)  素材はノートパソコンなどを入れる衝撃緩和系のような感じ。持ち運ぶ時にガチャガチャと当るのを防ぐためのモノかな。道具を大切に扱うって大事ですよね。プロなら、なおさら。メジャーリーガーのバリー・ボンズ(ジャイアンツ)は湿度を一定に保つ特注のバットケースを使ってるみたいだし。打者がバットにこだわるのは当然か。

 三振するとバットをたたきつけたり、放り投げたりするのはよく見る。カメラマンとしてはとってもありがたい。良い投手にやられた時の象徴的な写真が撮れるから。見に来ているお客さんへのパフォーマンスともとれる。しかし、そんなパフォーマンスは必要ない。

 昨年までソフトバンクに在籍していたフリオ・ズレータ(現ロッテ)はウルフルズの「サムライソウル」の曲に乗って打席へ入り、バットで刀を抜くようなパフォーマンスを見せて観客を沸かせた。しかし、凡退すればバットをたたきつけるし、放り投げる。僕はあまり好きじゃなかった。だって侍は刀をたたきつけたり、投げたりはしない。本当の意味での日本文化は理解されてなかった。

 そういえば、小久保選手がソフトバンクに復帰してからは、バットをたたきつけるようなシーンを見てないような気がする。凡退した時も、ヘルメットや手袋を放り投げたのは見たけど。

 唯一、バットを放り投げるのは、でっかいアーチを描いた時だけ。自分の仕事をするためには道具を大切に扱う。そういうのが侍魂の1つじゃないかな。

(進尚幸 )


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