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2006年10月10日

またチームが変わろうとしている

 ソフトバンクが、プレーオフ史上初となるシーズン3位からの第2ステージ進出を決めた。柳瀬、藤岡のルーキーセットアッパーコンビに、二塁手の本多、第3戦で代打同点打を放った稲嶺、とニューフェースが、この大舞台でその才能を開花させているのが特徴的。若い選手は時に周囲の予想をいい意味で覆す結果を残す。その結果を自信にして、また結果を出す。その好循環がチーム成績に反映され、チームの勢いを生む。低迷しているチームが快進撃を見せるとき、そういう現象が起きる。

 99年のダイエー初優勝もそうだった。中継ぎで14勝をマークした篠原、先発で初の2ケタをマークした星野、永井、と彼らは2年目の選手だった。野手では当時、小久保、城島、松中、井口らがいた、強力打線に、弱点とされた投手陣が勢いを付け、初優勝の重圧も難なく跳ね返した。

 99年の初優勝からチームは強くなった。そして変わった。選手の意識もそうだし、ファンが飛躍的に増えたのも事実だ。それに、われわれマスコミの対応も変わった。環境も変わった。今ではセクハラで球団を去った、ダイエーの元オーナー代行も当時は権力を着々と蓄えていった時期だった。試合中にもかかわらず、選手サロンにプライベートの女性を招き入れ、試合終了直後にはウイニングボールに選手にサインを書かせ、記念撮影までしていた。試合前練習でベンチに客人を入れるのも日常茶飯事だった。「結果さえ出せば何をしてもいい」。過去のホークスにはそんなおごりがあった。

 常勝軍団と言われたホークスが、主力選手が1人、また1人と去った元凶はそんなところにあった。今季はシーズン3位。そのチームが若手選手の息吹によって、プレーオフでは快進撃を見せた。新たなチームに生まれ変わろうとする今こそ、チームには頑張ってほしい、と思う。チームが強くなるのは何もグラウンド上だけではない。

(中村泰三)


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鷹番日記
中村泰三(なかむら・たいぞう)
 93年(平成6)入社。広告部、レース部競輪担当を経て報道部。94年オフからホークス担当。02年から東京本社野球部に出向し、巨人、横浜、米メジャーなどを取材。04年11月に西部本社復帰。現在ホークス担当。35歳。
石田泰隆(いしだ・やすたか)
 03年(平15)入社。報道部 入社直後は、アマチュアスポーツを担当し、04年2月からホークスを担当。現在に至る。27歳。
進尚幸(しん・なおゆき)
 96年(平成8)入社。報道部写真担当、ホークスを中心に九州のスポーツ全般を取材。全国津々浦々を取材する。スペイン1部リーグのバリャドリードに在籍した城彰二を取材。34歳。
梅根麻紀(うめね・まき)
 97年(平成9)入社。入社してからカメラマン一筋。ダイエーホークス、サッカー、高校野球、柔道など九州関連のスポーツ写真報道に携わる。イタリア・セリエAでヴェネチア在籍時代の名波浩(現磐田)を取材。31歳。
押谷謙爾(おしたに・けんじ)
 96年(平8)入社。総務部、レース部を経て報道部。99年秋からサッカー担当。大分、福岡、鳥栖を中心に九州リーグ、高校サッカーのほか、02W杯、セリエAなどを取材。03年から大分支局。33歳。

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