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2006年6月19日

甲子園は非日常的な空間だった

 交流戦が終わった。今年は広島を除くセ・リーグ5球団の本拠地で取材をした。阪神戦で甲子園を訪れた際、03年の横浜担当時代、当時の球団社長が話していた言葉を思い出した。

 「この横浜スタジアムの中を、非日常的な空間にしたい」。

 その例として挙げたのが、東京ディズニーランドだった。「あそこに行けば、子供だけでなく、大人も夢とファンタジーの世界に浸る。もう1度、行きたい、と思わせるだけの空間が存在する」。なるほど、何度か足を運んだことがあるが、ディズニーランドのゲートをくぐれば、確かにワクワクする。「何度か」と書いたように、家族での入園回数は3年間の東京出向生活で複数に及んだ。ただ、プロ野球とプーさんのハニーハントは、同じ興行でも別物だと思っていた。この甲子園を訪れるまでは。

 甲子園の中は非日常的だった。球場全体が気を発している。記者席は揺れ、地鳴りがする。まるで呼吸するかのように声援で空気が動く。実数で4万人以上を記録するが、今回のソフトバンク戦は本当にアルプススタンドの最上段にまで人がいた。それだけの人間が声を出して応援すれば、球場が生き物のような動きをするのも当然だろう。

 福岡ヤフードームの応援もすごい。屋根に反響された声援は迫力を感じる。その優劣を論じるつもりはない。ただ、交流戦によって、セ・リーグの球場に足を運ぶきっかけはできた。甲子園の非日常的な空間は、野球ファンなら見ておいて損はない、とあらためて感じた。

(中村泰三)


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鷹番日記
中村泰三(なかむら・たいぞう)
 93年(平成6)入社。広告部、レース部競輪担当を経て報道部。94年オフからホークス担当。02年から東京本社野球部に出向し、巨人、横浜、米メジャーなどを取材。04年11月に西部本社復帰。現在ホークス担当。35歳。
石田泰隆(いしだ・やすたか)
 03年(平15)入社。報道部 入社直後は、アマチュアスポーツを担当し、04年2月からホークスを担当。現在に至る。27歳。
進尚幸(しん・なおゆき)
 96年(平成8)入社。報道部写真担当、ホークスを中心に九州のスポーツ全般を取材。全国津々浦々を取材する。スペイン1部リーグのバリャドリードに在籍した城彰二を取材。34歳。
梅根麻紀(うめね・まき)
 97年(平成9)入社。入社してからカメラマン一筋。ダイエーホークス、サッカー、高校野球、柔道など九州関連のスポーツ写真報道に携わる。イタリア・セリエAでヴェネチア在籍時代の名波浩(現磐田)を取材。31歳。
押谷謙爾(おしたに・けんじ)
 96年(平8)入社。総務部、レース部を経て報道部。99年秋からサッカー担当。大分、福岡、鳥栖を中心に九州リーグ、高校サッカーのほか、02W杯、セリエAなどを取材。03年から大分支局。33歳。

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