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2008年4月14日

プロ10年目「必要な選手」だった

 小椋真介投手が、4月12日の西武戦で、プロ初勝利を挙げた。入団から10年目。試合後はプロ人生初のヒーローインタビューも経験した。「気持ちよかったですね。緊張するかと思ったけど、本当に気持ちよかった」。大観衆の視線を独占する、プロ選手の醍醐味(だいごみ)の1つも味わった。

 ホークスには遅咲きの選手が結構いる。現育成コーチの田之上はプロ8年目で初勝利を記録したし、エース斉藤も初勝利は入団から5年目だった。田之上は「お前、オフにはクビだからな、と当時の2軍監督に言われたこともありましたよ」と0勝時代を振り返る。斉藤も一時は打者転向さえフロント内で検討された。故障もあったし、実力の壁もあった。2人はそんな苦難を乗り越え、億を越す年俸と、開幕投手の栄誉まで手にした。

 10年目の初勝利は確かに美談だが、これが他球団なら今季まで現役を続けられたかどうか。球界で常識的に考えれば、入団以来9年間、未勝利で現役投手、というのはなかなか考えにくい。小椋も他球団からトレードの打診は何度もあったし、オフの戦力外候補に上がったこともある。

 角田代表は「仮に選手を戦力外にする場合、単純に結果だけで判断するわけじゃない。本人の将来も考え、第2の人生に進路変更した方がいいと判断すれば、2、3年で外す場合もある。今の支配下選手はチームにとって、すべて必要な選手」と話す。小椋は温情でここまでプロの飯を食べてきたわけではない。抑え不在で中継ぎ陣が崩壊しかけた今季、小椋は確かに必要な「戦力」だった。

鷹番日記
中村泰三(なかむら・たいぞう)
 93年(平成6)入社。広告部、レース部競輪担当を経て報道部。94年オフからホークス担当。02年から東京本社野球部に出向し、巨人、横浜、米メジャーなどを取材。04年11月に西部本社復帰。現在ホークス担当。35歳。
石田泰隆(いしだ・やすたか)
 03年(平15)入社。報道部 入社直後は、アマチュアスポーツを担当し、04年2月からホークスを担当。現在に至る。27歳。
進尚幸(しん・なおゆき)
 96年(平成8)入社。報道部写真担当、ホークスを中心に九州のスポーツ全般を取材。全国津々浦々を取材する。スペイン1部リーグのバリャドリードに在籍した城彰二を取材。34歳。
梅根麻紀(うめね・まき)
 97年(平成9)入社。入社してからカメラマン一筋。ダイエーホークス、サッカー、高校野球、柔道など九州関連のスポーツ写真報道に携わる。イタリア・セリエAでヴェネチア在籍時代の名波浩(現磐田)を取材。31歳。
押谷謙爾(おしたに・けんじ)
 96年(平8)入社。総務部、レース部を経て報道部。99年秋からサッカー担当。大分、福岡、鳥栖を中心に九州リーグ、高校サッカーのほか、02W杯、セリエAなどを取材。03年から大分支局。33歳。

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