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新庄カウントダウン

ヤクルト古田兼任監督「新庄はすごい人」

h-sh-060913-4.jpgヤクルト古田敦也兼任監督は、日本ハム新庄剛志外野手の存在価値について熱弁をふるった(撮影・大塚仁)

 僕らは凡人、新庄は球界一のエンターテイナーだった-。ヤクルト古田敦也兼任監督(41)。「戦う選手会長」として球界再編騒動の渦中でファンのために数々の行動を起こし、旧態然として球界と向き合ってきた。特に激動の04年に仰天パフォーマンスを連発したのが日本ハム新庄剛志外野手(34=SHINJO)。方法は違うが、ファン重視の同じ目線でともに戦ってきた。今季は自らもヤクルト改革のため、新機軸のファンサービスを次々と展開。新庄と比較し「僕らがいかに凡人かが分かる」と敬意を表し、今季限りでユニホームを脱ぐ“盟友”へメッセージを贈った。

 -引退を聞いて

 古田兼任監督「ビックリというほどビックリしなかった。ちょっと驚いたくらい。メジャーとかでよく(シーズン)初めに引退宣言して、そのシーズン頑張るというのはありますしね。日本じゃ珍しいですけど」

 -引き際をどう感じた

 古田兼任監督「人っていうのは価値観が違うわけですから、おかしいとは思わないですよね。野球選手はどこかで辞めないといけないわけですから。辞める時に僕もそうですけれど余力を残して辞めたいというのはある。というのは、その先の人生が長いですから。あまりにもここで燃え尽きてしまうとその先、生きていけないから」

 -選手会会長だった2年前の04年。球界再編のさなか、ファンを意識したパフォーマンスを連発した

 古田兼任監督「新しいことをすると、もちろん賛否両論になってしまう。彼の場合は根底にあるのはお客さんを喜ばせようということ。喜ばせたい、ファンの方に野球をちょっと注目してもらいたいという思いからやっていること。全面的に当時から賛成していた」

 -昨年の球宴後、自身のブログで『新庄劇場』と題して取り上げていた。今年、ヤクルトもさまざまなファンサービスを仕掛けている

 古田兼任監督「新庄君を見るとね、僕らがいかに凡人かということが分かりましたよ。あそこまで発想が出ないんですよ。僕はあのオールスター、昨年は感心しましたね。2日間、ずっと新庄ウオッチングをしていましたから。今年も楽しかったですけれど」

h-sh-060913-5.jpg新庄剛志(左)と古田敦也

 -まねできない

 古田兼任監督「もしかしたら考えるまでは(ほかの人も)できるんですよ。問題は実行に移すこと。彼のように物を用意するというのは時間がかかる作業。何カ月か前から練って、案を作って、出して、作り出す。当日まで隠してサプライズ。エンターテイナーとしてすごく優れている。本当にすごい。それで野球がうまいからね(笑い)。彼は野球以外にやっていることでも正直、お金がとれる。プロデュース能力もあってトッププロなんですからね。そりゃあ、すごい人ですよ」

 -時には破天荒な行動ととられ批判があったが

 古田兼任監督「何かをやれば批判を浴びる時もあるんですけど。(賛成と反対が)10-0にならなくても9-1で勝ち。みんな支持してくれているんだから。非常識と呼ばれていることが、5年後に常識になる可能性もある。僕は100%支持していますね。ちょっとそれやりすぎちゃうか、という時もあるかもしれんけど(笑い)」

 -捕手から見た打者・新庄は
 古田兼任監督「ヤマを張ってフルスイングするタイプの人間。3割打者でも4割打者でもいいんだけど、ほとんどシングルヒットだな、という選手は怖くない。四球で出したと思えばいいんだから。彼の場合は腹をくくってくる。そういう意味で嫌な打者。やられたという時は、やられた、と思いましたよね」

 -新庄が今年の春季キャンプで「兼任監督」の肩書に興味津々だった

 古田兼任監督「兼任監督をやりたいと言っていたから『兼任Tシャツ』をあげたんです。でも香水を新庄がくれたんですよね。さすが新庄だよね。でもね(監督は)外で見るほど面白くない(笑い)。本人もやりたいって言ってないでしょ? 面白くないって言ったらあれだけど、責任が大きいですから。選手のころは打てない時に、そういう時は『しょうがない』と思えるけど、監督はしょうがない、で終わるわけにいかないから。仕事として大変な仕事かもしれない」

 -贈る言葉は

 古田兼任監督「今後の活躍を非常に楽しみにしています。羽ばたいていってほしいです。期待せんでも、こっちをいろいろ楽しませてくれると思いますから」
(聞き手 ヤクルト担当・大塚仁 日本ハム担当・高山通史)

h-sh-060913-6.jpg2006年オールスター第1戦 全セ対全パ 練習で新庄剛志(左)は古田敦也兼任監督と握手する=06年7月21日

 ◆古田と新庄

 古田が学年では6年上になるが、実は89年秋のドラフト同期生。古田は川西明峰-立命大-トヨタ自動車を経て、新庄は西日本短大付から高卒でプロ入りした。それぞれヤクルト2位、阪神5位で入団し、今季でともにプロ17年目(新庄はメジャー時代の3年間を含む)。古田兼任監督によれば「電話番号も知らないし、個人的にそこまで付き合いはないですよ。プライベートも知らない」という関係だそう。

 ただ意外にも共通点は多く、ともに夫人が著名人、またヤクルト、阪神と同じ楽天野村監督の下でプレーした経験がある。お互い好意を持っており、00年に新庄が阪神からFA宣言しヤクルトが獲得に名乗りを上げた時、古田は「すごい選手ですし、ウエルカムですよ。日米野球で一緒にプレーして素晴らしいなあと思ってましたよ。リーグ1番の外野手ですしね」と歓迎していた。

 今春のキャンプでは新庄が、兼任監督になったことについて触れ「今、かっこいいと思うのは古田さん。プレーして指示もできるんでしょ」とうらやましそうに発言。ただ動機が不謹慎? で「ランニングメニューとかも自分で決められるんでしょ」と“監督特権”に着目していた。今季初対面となった2月26日のオープン戦(名護)では古田兼任監督がTシャツ、新庄が香水を用意し、プレゼント交換もした。

2006年09月12日付 紙面から

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