このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > 野球 > プロ野球 > 新庄カウントダウン > 番記者コラム > 記事ページ



新庄カウントダウン

ベンチのど真ん中の「指定席」

 新庄選手には、試合前にチームの誰よりも早く行わなければならない儀式があります。ファンの方なら知っている人も多いでしょう。まるでお花見のように「場所取り」をしているのです。試合前のベンチのど真ん中に、ほぼ必ずといっていいほど真っ赤な大きなバスタオルが置いてあるのです。

 ホームゲームの札幌ドームの場合は、ビジターチームより先に行われる試合前練習後。敵地の場合では、球場入りすると、ほぼ最初にバスタオルを置いてから練習をスタートします。体のケアのため、いつもより長くロッカー室にいる場合は、チームマネジャーや専属広報がその仕事を「代行」することもあります。

 なぜか? スタンドのファンから一番見えやすい位置というのが、周囲から聞いた説です。試合中にベンチにいる時も、そのタオルを首から掛けていることが多いんです。距離がある外野席のファンからも、すぐに自分の位置を知ってもらうことができる「目印」がバスタオル。ベンチの真上は無理ですが、なるべく360度に近くスタンドから自分が見えるようにしたいという配慮から「ど真ん中」なのです。

 北海道のファン、敵地のファンも自分見たさに足を運ぶ人も多いはず。新庄選手流の小さな気遣い、こだわりなのです。私自身は最初は不思議に思っていた行動で、しかもチームメートも訳も分からず、そのベンチのど真ん中に座っていたこともあります。ですが、今や誰もそのスペースに不法侵入しようとする選手はいません。新庄選手がファンを少しでも楽しませよう、満足させようという思いが詰まった「指定席」だからです。【高山通史】

2006年09月19日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/6571


高山通史(たかやま・みちふみ)
 日刊スポーツ長野、新潟支局を経て02年入社。編集部。一般スポーツ、コンサドーレ札幌などを担当し、03年9月から日本ハム担当。高校3年夏の甲子園に出場して本塁打をマーク。新潟・小須戸町(現新潟市)出身。31歳。

番記者コラムの最新記事

全記事バックナンバー



このページの先頭へ