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新庄カウントダウン

金村抱き寄せ「ありがとう」チームに感謝

h-sh-061026-1.jpg試合後、日本ハム新庄(左)と笑顔で抱き合う金村(撮影・黒川智章)

<日本シリーズ:日本ハム3-0中日>◇第4戦◇25日◇札幌ドーム

 「新庄劇場」に笑顔の終演が見えてきた。日本ハム新庄剛志外野手(34=SHINJO)が、4打数2安打で、チームのシリーズ3勝目に貢献した。今日26日にも本拠地で日本一が決定。同時に今季限りで引退を表明している新庄にとっては、ラストゲームの可能性もある。28年間の野球人生の最後を最高のハッピーエンドで結実させる。

 ベンチを飛び出して出迎えにいった。新庄が、お立ち台での謝罪を終えた金村の体を抱き寄せた。「ありがとう…」。耳元で優しくお礼を言った。最高の舞台を演出してくれた、この日のヒーローにどうしても感謝の言葉を伝えたかった。出場停止処分中に何度も「待っているよ」とメールを送信した、投手陣の柱の復活劇で日本一へ王手。得点にはつながらなかったが、2安打を放った。一緒に、ミラクル達成を手の届くところまで引き寄せた。

 長い「引退興行」のゴールがようやく見えた。4月18日、東京ドームでのオリックス戦。試合中の広報発表の打法命名が出発点だった。「28年間思う存分野球を楽しんだぜ。今年でユニホームを脱ぎます打法」。試合後のお立ち台でも固い意志を表明。そこから約6カ月、全力で走り続けてきた。その翌日、ヒルマン監督に理由をこう説明したという。「より1人でも多くのファンに球場へ足を運んでもらいたいから」。

 最高の置き土産はもう目の前だ。勝てば日本ハム球団としては初、前身の東映以来44年ぶりの日本一。快進撃を支えたのは、超満員ファン。その新庄の「1人でも-」の思いが少しずつ積み重なり、大きな力になった。この日の4万1835人の観衆も、その証し。自ら築き上げた本拠地での胴上げが「引退セレモニー」という劇的なラストへ。ファン、チームメート全員の力に支えられながら、ここまできた。

h-sh-061026-2.jpg5回裏、左前打を放った日本ハム新庄(右)は平野コーチと笑顔をみせる(撮影・清水貴仁)

 1度はあきらめた「夢」が、かなうかもしれない。札幌ドームでの6月6日の阪神戦。天井からつるされたゴンドラに乗って降りる仰天パフォーマンスで沸かせた。だがそれは妥協案。実は当初、新庄が発案したアイデアはジェット噴射機のような機械を背負い、空中を飛ぶ計画だった。札幌ドームの「空」を飛びたい-。断念した壮大なプランよりも、低空飛行かもしれない。滞空時間は短いかもしれない。だが一緒に戦ってきたチームメートたちの手で、宙を舞えるチャンスが大きく広がった。

 最後まで信念を貫く。勝てば王手のこの日の試合前、金村におきゅうを据えた。モットーの「楽しめ」と声を掛けると、金村は「楽しめないかもしれません」。すると、きつくしかり飛ばしたという。「後ろからケツを蹴り上げるからな」。帰り際も言葉は発せず「(コメント)ないよ~」と話しただけ。もちろん今日26日の第5戦も、いつも通り楽しく…。新庄が、奇跡のような“引退試合”を迎える。【高山通史】

2006年10月26日付 紙面から

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