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新庄カウントダウン
残り4戦はタナボタでフル出場の可能性
真っ赤なTシャツで打撃練習に向かう日本ハム新庄(撮影・山口貢)
日本ハム新庄剛志外野手(34=SHINJO)が残り全4戦にフル出場できる可能性が出てきた。明日23日からロッテ2連戦(千葉マリン)がスタート。当初は24日の2戦目の先発予想は苦手渡辺俊でスタメン落ちが濃厚だったが21日、清水に変更される可能性が高くなったことで、全戦出場チャンスが広がった。弟分の森本も現在リーグトップ82得点を、さらに量産しての「得点王」獲得を宣言。球団史上最強チームを引っ張る師弟コンビそろい踏みでプレーオフ1位通過を狙う。
新庄が思いもよらぬラッキーをつかむことになりそうだ。ロッテ2連戦へ向け、敵地千葉マリンで2日間行われる全体練習をこの日スタート。この日、2戦目の先発が苦手渡辺俊から清水に変更されることが濃厚になり、絶望視していた残り全4戦の出場チャンスが出てきた。激しい順位争いを繰り広げる終盤。しかも引退までカウントダウンに入り1試合でも先発落ち、欠場は避けたかった。そんな中でフル出場できるかもしれない、かすかな光明が見えた。
トラウマがあるサブマリンが要因だ。新庄は今季、渡辺俊が先発した全6試合先発落ちで1度も対戦なし。日本ハム3年間でも対戦17試合あるが出場は2試合、6打数無安打3三振と大の苦手にしている。昨年4月のロッテ戦では右横手の山崎から本塁打を放って「ボク、下手投げ得意じゃないの打法!!」と打法命名し、変則投手への苦手意識を告白していた。
まさに「他力本願」で巡ってきそうなチャンスだ。チームは4月21日に渡辺俊相手の連敗を「10」で止めると、その後から5連勝。今季に限れば“カモ”から“お得意さま”へ変えたこともあり、清水がその2戦目に登板する可能性も出てきた。この日の練習前には新庄はヒルマン監督と談笑。細かい内容は定かでないが「渡辺でも(先発で)いくよ」と話して覚悟を決めていたようだっただけに、期待は膨らむ。
現在は自力1位通過の可能性はなく、2位西武の結果待ちという状況だ。「あくまで全勝。それ以外の道は残されていない」。ヒルマン監督も語気を強めて4戦全勝のノルマを設定した。新庄はこの日はフリー打撃など通常通り、軽めの調整を終えてラストスパート態勢を整えた。勝負強い新庄が「タナボタ」でつかめそうな幸運を生かせれば、25年ぶりリーグVへの近道になる。【高山通史】
2006年09月22日付 紙面から
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