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新庄カウントダウン

清原手袋をはめてプレーオフ決定弾

h-sh-060911-1.jpg新庄は清原のメッセージ入り手袋をかざした(撮影・黒川智章)

<日本ハム4-2オリックス>◇10日◇京セラドーム大阪

 日本ハム新庄剛志外野手(34=SHINJO)が、2年ぶりのプレーオフ進出を決める1発を放った。1点を追う2回、無死一塁から逆転の16号2ランを左翼席にたたき込んだ。今季限りで引退を表明している新庄はこの日、オリックス清原からプレゼントされた手袋をつけ、公式戦ラストとなった思い入れのある大阪で大きな仕事をした。首位西武が楽天に敗れ、その差は1・5ゲーム。1位通過への道筋もくっきり見えてきた。

 燃えないはずがない。阪神でプレーした新庄にとって思い入れのある大阪での最後の公式戦。勝てば2年ぶりのプレーオフが決まる。1点を先制されて迎えた2回無死一塁、カウント1-2からオリックス川越の低めの直球をすくい上げた。ラインドライブがかかった打球は左翼スタンドに吸い込まれた。ヒルマン監督が「新庄 イズ グレート」と評したアーチは、演出されたかのような逆転弾だった。

 敵地が沸いた。出場13試合ぶりのアーチに笑顔でダイヤモンドを回る。三塁ベースを回ったところで「新しい手袋」をつけた左手に軽くキスをする。そして一塁側のオリックスベンチに一礼した。視線の先には「恩師」と「戦友」がいた。阪神時代に自分を見いだしてくれたオリックス中村監督、ともにパ・リーグを盛り上げた清原だった。

 この日、清原から打撃用手袋をプレゼントされた。直筆のメッセージが数行にわたり書き込まれていた。

 己を信じ、リラックスして、(似顔絵の新庄)らしいプレーを楽しみにしています 清原和博

h-sh-060911-2.jpg清原の直筆メッセージが書かれたバッティング手袋(撮影・黒川智章)

 試合前には中村監督にあいさつをすませていた。「今日、打たずに優勝してよ」という中村監督に「手を抜いているんですけどね」とジョークで切り返した。ただし恩師は微妙な変化を感じ取っていた。「(引退撤回の)サプライズはないな。体が相当、ガタきているんとちゃうか。捕れる打球が捕れなくなったり、そういったところを感じてるのやろ。彼独特の美学だろうな」と新庄の表情からそう読みとっていた。その心配を打ち消すようなパフォーマンスを披露した。

 9月に入って7試合で25打数3安打と不振が続いた。慢性的な両太もも裏の張りに加え、軽度の腰痛、背筋痛も抱える。ただし、痛みを人前で見せることはない。3年間、寝食を共にした専属広報の荒井氏は言う。「新庄さんは骨折の時でさえ痛みを他人にみせない。毅然(きぜん)としていて、一緒にエレベーターに乗った瞬間、『ふぅ』と表情を曇らし、足を引きずることもありました」。

 プレーヤー新庄の最後の日が刻々と近づいている。新しくチームをつくり上げるものたちへ。4日には福岡で、8月に20歳を迎えたダルビッシュらを初めて食事に誘い、野球を楽しむことを伝えた。若手に「新庄イズム」を伝承していくため、残りわずかの時間も惜しまない。

 この日も新庄は自らを語ることはなかった。プレーオフ進出決定はあくまでも通過点だからだ。4月18日、ヒーローインタビューで引退表明をした。その翌日の試合前、円陣の中心に新庄がいた。前夜の突然の発表を謝罪し、こう言った。「みんなと最後まで戦いたいから、発表させてもらった。優勝して、シャンパン・ファイトをしたい」。それから約5カ月。新庄が願ったゴールが近づいてきている。【上野耕太郎】

2006年09月11日付 紙面から

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トラックバック時刻: 2006年09月11日 17:43


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