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新庄カウントダウン

真剣に楽しんで終宴/オールスター

h-sh-060724-1.jpg2回裏全パ2死、勢いよく空振りする新庄(撮影・中島郁夫)

<オールスター:全セ7-4全パ>◇第2戦◇23日◇サンマリンスタジアム宮崎

 最後はいつになく真剣でいつも以上に本気だった。今季限りで引退を表明している日本ハム新庄剛志外野手(34=SHINJO)が、ラスト球宴を「プレー」で満喫した。「7番中堅」で先発。第1戦同様に電光掲示ベルトを着用したものの、ド派手なパフォーマンスは封印し、4回には巨人阿部の飛球を横っ跳びで好捕。6回に本塁打を捕ろうとフェンスによじ登った際に右手を痛め交代したが、華麗な守備をファンの目に焼き付けた。球宴はこの日で終了。プロ野球後半戦は明日25日から始まる。

 あっけないほど、さわやかに去っていった。新庄が最後に選んだパフォーマンスは「野球」だった。6回の守備、阪神シーツのバックスクリーンへの本塁打を追った時だった。フェンスに素手の右手を利用してよじ登った。打球の行方を見届けると、しばらくぶら下がったまま動かない。直後に交代してベンチへ。右手中指はアイシングしていた。何も賞はとれなかった。だが何かを見せようとした祭りの後は、傷だらけだった。

 必死だった。2回2死からの第1打席。手にしたのは第1戦での「レインボーバット」ではなく通常の物。今回のために3本用意した塗装費1本40万円の特注品は1本は折れたが、あと2本は残っていた。ファンのために最初から本気だった。2戦連続の「電光掲示ベルト」には、今度は「I ※ U」、「ユメハミルモノデハナクツカムモノ」、「ココマデヤキュウガデキタノモファンノオカゲ」などのメッセージを流した。もちろんU(YOU)=ファン。父英敏さんと母文子さんも駆けつけた最後の舞台で、いろいろな精いっぱいの感謝を表した。

h-sh-060724-2.jpg選手紹介で森本(46)がカツラをかぶって登場したのを見て爆笑する新庄(撮影・進尚幸)

 だが試合後には取って置きの「プレゼント」が待っていた。一番弟子の森本が、2年前の自分と同じ本盗を決め、しかも初の球宴で1発を放った。05、06年とハワイでの自主トレに誘い、寝食をともにした。ほかの後輩たちとの関係を気にした周囲からは一時は「森本をあまりかわいがり過ぎない方がいい」との助言を受けたこともある。だが、試合の移動日でさえもほぼ常に行動をともにしてきた。「森本の活躍良かった? ねえ~」とうれしそうに話した。自分のことのように喜んだ。

 「最後だから純粋に楽しみたい」。プレーで見せられなくてもファンも楽しませた。小さなことにこだわってきた。ベルトは女性用のファッションアイテムでアメリカ製。デニム生地でつくった練習用グラブの親指部分には「63」「5」「1」と金字で刺しゅうした。阪神、米メッツ、ジャイアンツ、日本ハムでの背番号。自らの歩みを刻んだ。そして誰にも読めないように花文字で、お別れの言葉を刻んでいた。

 「FINAL ALL☆GAME」。

 2度のMVP獲得に数々の仰天パフォーマンス。サヨナラという言葉の代わりは…。この日も変わらなかった「新庄剛志」という不世出のスーパースターの存在感で、十分にファンへ届けた。【高山通史】

 【注】※はハートマーク

2006年07月24日付 紙面から

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