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新庄カウントダウン

逆転二塁打で決めた!2年ぶりお立ち台

h-sh-060719-1.jpg日本ハム新庄は今季初の本拠地お立ち台で観客の声援に応える(撮影・黒川智章)

<日本ハム5-4オリックス>◇18日◇札幌ドーム

 日本ハムの新庄剛志外野手(34=SHINJO)が、2年ぶりとなる札幌ドームのお立ち台で前半戦を締めた。4-4の同点に追いついた8回、2死一塁から左翼線に逆転二塁打。「一塁走者をかえすにはあそこしかない。狙い通りです」という自画自賛の決勝打でチームに白星をもたらした。また、今季限りの引退を表明した4月18日以来となる今季2度目のヒーローインタビューでは、球宴で一番爆笑をとる「MBP」狙いを宣言した。

 肉声が、やっとファンの鼓膜に響いた。1度はベンチ裏へ下がった新庄が、お立ち台へと駆け足で向かう。札幌ドームで2年ぶりのヒーローインタビュー。異変に気付いた観衆からの拍手とざわめきが、少しずつ大きくなる。真っ赤なタオルを肩から下げ、瞳は少し潤んでいた。現役最後になる3日後に控えたオールスター、今シーズンへの決意表明の場に変わった。

 新庄「(球宴で)MVPですか? 今年はたぶん無理ですね。「MBP」くらい。爆笑をとります。見ていてください」

 まずは勝手に? 球宴でもっとも爆笑(B)をさらった選手へ贈られる賞「MBP」の新設を表明。しかもあらためて「引退撤回」はないと強調し、有終の美への胸の内を明かした。

 新庄「今年、最後なんで野球人生は…。狙うのは1つ。頂点を目指して頑張っていきます」

 思いが凝縮されていた。1点を追う8回だ。田中賢のソロ本塁打で追いつき、なお2死から稲葉が四球で出塁。一打勝ち越しのチャンスで打席が回る。代わったばかりのオバミュラーの初球、変化球を強振して三塁線を破る。「ファーストランナーをかえすには外野のあそこ(フェンス)で(はねて)ポコっていうやつしかかえせない。狙い通りのヒットでした」。クッションした打球の行方まで予想したと言い切る、会心の決勝二塁打。「この3万5000人の前で(実際は1万3268人)打てたのが感動です」。ジョークを飛ばしながらも最大3点ビハインドからの逆転劇を締めた。

 本拠地のお立ち台は、走者追い越しでアウトになった「幻のサヨナラ満塁本塁打」の04年9月20日ダイエー(現ソフトバンク)戦以来。今季は引退宣言をした4月18日オリックス戦(東京ドーム)以来2度目のことだ。第一声は「2年ぶりですか? お久しぶりです」。同年は2度、昨年は敵地も含めて1度もなかった。その間、球団広報から何度も打診されたが固辞。自分が納得しなければ首を縦に振らなかった。

 そのポリシーを今季、随所で見せてきた。新庄のパフォーマンスを目玉企画に、開幕戦を含め2度行った札幌ドームの満員化計画。今年2月の春季キャンプから、新庄と球団担当者での会議がスタートした。同席した球団幹部の意見に対し「面白くない」などと激しく意見することも。口論にこそ発展しなかったが、自分の考えを断固として主張した。3月の楽天との開幕戦は大型バイクのハーレーに乗って登場、6月の阪神戦では天井から降下。自分のプランを実現させた。

 球宴で「MBP」、阪神時代から日本では経験がないリーグV、日本一へ。2年ぶりAクラスで終えた前半戦のラストを締めた新庄に、ヒルマン監督も「ここから彼はヒートアップする」と期待した。笑いあり、涙ありの「新庄劇場」の千秋楽の幕引きへ。また有言実行しなければいけない約束が増えた。【高山通史】

 ○新庄IN札幌ドームお立ち台プレーバック○

 ◆04年7月8日対近鉄16回戦 4打席3安打1四球と、猛打賞&全打席出塁を記録。球宴前の最後の試合で、チームは7-3で近鉄を破り前半戦Aクラスターンを決めた。お立ち台では「サンキュー!!」の絶叫で始まり、テレビCMの名セリフ「元気ハツラツぅ」と叫びスタンドを沸かせた。球宴に向け「MVPは僕のものです。応援してください」と公約し、試合で本盗を決め実現させた。

 ◆04年9月20日対ダイエー25回戦 3点差を追いついた9回2死満塁、ダイエー三瀬から左中間スタンドへ豪快弾。サヨナラ満塁本塁打と思いきや、一、二塁間で前の走者田中幸に抱きつかれ、追い抜く形となりアウトの宣告。記録は単打に。お立ち台では「今日のヒーローは僕じゃありません。(観客の)みんなです」と4万2000人のファンに訴えた。

2006年07月19日付 紙面から

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