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新庄カウントダウン

虎党へサプライズ!阪神ユニホームで登場

h-sh-060519-2.jpgシートノックで、阪神のユニホームに身を包み登場した新庄=甲子園(撮影・黒川智章)

<日本ハム4-1阪神>◇5月18日◇甲子園

 甲子園の主役はやっぱり新庄-。日本ハム新庄剛志外野手(34=SHINJO)が、試合前のシートノックで阪神ホーム用のタテジマのユニホームで登場。現役引退表明後、初の甲子園凱旋(がいせん)で仰天パフォーマンスを敢行した。肝心の試合でも1点を追う4回2死一塁から中前打を放ち逆転劇を演出した。チームはかつて甲子園を沸かせたダルビッシュの好投もあり、4-1で阪神を撃破。首位タイに再浮上した。

 あ、あれ、「阪神新庄」がいる…。のんびり試合を待つ虎党を一瞬、夢と現実のはざまに誘い込んだ。シートノック。三塁側ベンチからグレーのユニホームをまとった選手が次々と守備に就く。午後5時20分。最後に何者かが、ベンチから出てきた。タテジマのユニホームをまとった新庄だ。グラウンドへ勢いよく飛び出し、カメラマンに激突し転倒させた。少しひるんだが、全力疾走で甲子園のセンターまで到達した。

 もう誰も止められない。ノックのゴロを2球、フライを1球処理する。日本ハムの背番号「1」の「SHINJO」ではない。あの阪神の「5」で「SHINJYO」の新庄だ。うれしい異常事態を知った観衆はどよめき、絶叫した。約3分間、まるでウルトラマンのような変身ショー。かつての甲子園のヒーローが、試合前に総立ちの拍手を浴びた。00年10月1日ヤクルト戦で別れを告げたタテジマ姿。「阪神新庄」が2055日ぶりに復活した。

 現役ラストイヤーの甲子園第1ラウンド。愛すべき聖地、ファンへのお別れのセレモニーだった。日本ハム球団側は「事前に聞いていない」(島田チーム統轄本部長)が、古巣の陰の協力があった。関係者によると新庄が申し入れし、阪神球団が保管していたユニホームを快くレンタルしてくれたという。襟騒動などで物議を醸した新庄ファッションだが、審判団からもおとがめなし。とっておきの恩返しプランは成功した。

 根っから、物に執着しない性格。阪神、メジャー時代のユニホーム、用具などは知人にプレゼント。新庄の手元にはないという。だがプロ野球選手の原点になったタテジマは別。00年にFA宣言し、夢を追って米国へ渡った。心ないファンからの「裏切り者」の声に心を痛めた時もあった。だが時間があれば、ネットで阪神のチーム状況をチェック。ユニホームに別れを告げる今季。一番愛着があった戦闘服にもう1度、どうしても袖を通したかった。

 試合では「日本ハム新庄」に変身し、きっちり恩返し。4回には逆転のきっかけとなる中前打を放った。快勝の原動力となり、ロッテと並びリーグ首位タイに浮上させた。この日の“新庄劇場”の締めは、いつものように無言。だがやり遂げた充実感からか、荷物を両肩に下げて通路を歩きながら「重い…」と心地よさそうにうめいた。「阪神新庄」-「日本ハム新庄」の一人二役を演じきった新庄剛志がもちろん、甲子園の主役だった。【高山通史】

2006年05月19日付 紙面から

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てすとてすとてすとてすと

投稿者 てすと : 2006年05月21日 13:56

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