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新庄カウントダウン

1試合2発で通算150号本塁打達成

h-sh-040422-1.jpg8回表日本ハム2死、新庄は左越えに通算150号本塁打を放つ

<日本ハム10-7西武>◇21日◇西武ドーム

 メモリアルアーチだもん、白星で飾らなくっちゃ-。日本ハム新庄剛志外野手(32=SHINJO)が通算150号を放った。3回に西武西口から中堅へ6試合ぶりの4号先制2ランを放つと、8回に区切りの1発となる5号ソロを左翼席にたたき込んだ。新庄の日米通算7回目(メジャーでは1回)となる1試合2本塁打の活躍で日本ハムは10-7で勝利。新庄がチームの連敗を3で止める立役者になった。

 何もかも忘れてしまうほど集中していた。新庄が、無我夢中で節目を飾った。8回2死走者なし。カウント2-1。追い込まれてからファウル2つで粘った6球目。真ん中に甘く入った115キロスライダーを見逃さない。日本通算150号となるメモリアル弾を、ファンの待つ左翼スタンドへたたき込んだ。ホームを踏みしめ、花束を驚いた表情で受け取る。「150号? 忘れていました。もう(野球を)辞めてもいいかな」。おどけながら、満開のスマイルで振り返った。

 いきなりノッた。3回1死二塁。同じように西口の真ん中に入った127キロスライダーをバックスクリーン左へ運んだ。「彼が打つと勢いづく」とヒルマン監督。先制2ランで、3連敗中のチームをも変えた。今季初の決勝打も放った新庄は「みんなが勝ちたかった。いい貢献ができて良かった」と、ホッとした表情を見せた。

 日米通算7度目となる1試合2発。日本では99年6月6日ヤクルト戦以来1781日ぶりの感触だった。「もう今シーズンヒットを打てないかと思うくらい悩んだ」。20日まで4月の月間打率2割3厘、極度の不振に悩んでいた。この日は、今季初めて変化球を捕らえた本塁打が2本。トンネルを抜け出すきっかけになった。新庄らしく、派手な演出で再出発を飾った。

 こだわり抜く打撃スタイルが全開に近づいてきた。きゃしゃに見えるが、意外にも握力は90キロ近くある。ヒツジ皮製の打撃用手袋は、わずか1スイングで破けてしまうほどだ。グリップに塗る滑り止めもスプレー噴射ものを使用する選手が多いが、新庄はスティック状で強烈な松ヤニを真っ黒になるほど使用する。日ごろのキャラクターから想像させる、斬新(ざんしん)なイメージとかけ離れたやや「古典的」な自分の型を貫き通す。

 その独特な打撃を、秘密兵器も後押しした。17日に、金属物質チタンとヒツジ皮を特殊加工した強度の高い打撃用手袋が完成。すぐに破けるといったストレスを軽減する特別モデルが届いた。「姿勢が小さくなっている、グリップの位置など周りのアドバイスを受けて打席に立った」。フォームの微調整も重ねながら、本来の姿を取り戻した。

 「あまり考えないようにしている。自分は考えてもダメ。自分の場合、よく分からないんで」。いつもの新庄節も完全復活だ。試合後にはベンチ裏で、祝福してくれたチームメートとビールで乾杯。「その内容はちょっと…」というマル秘スピーチで、爆笑も誘った。戻ってきたあの“国民的スマイル”が、新庄の遅い春到来を告げた。【高山通史】

2004年04月22日付 紙面から

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