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新庄カウントダウン

ジャイアンツ2年ぶりプレーオフ進出決定!ほろ苦美酒

h-sh-020930-1.jpgワイルドカードでのプレーオフ進出を決め、祝勝会でジャイアンツナインとシャンパンをかけあう新庄(共同)

 【サンフランシスコ28日(日本時間29日)=町田達彦】もどかしかった。でも、初のシャンパンファイトは格別だった。ジャイアンツがアストロズに5-2で快勝し、ワイルドカードで2年ぶりのプレーオフ進出を決めた。新庄剛志外野手(30)はこの日も出番がなく、ベンチで歓喜の瞬間を迎えたが「出られなくても楽しかった。必要な経験だった」と前向きに受け止めた。10月2日からブレーブスとのディビジョンシリーズ(5回戦制)で、出場機会をうかがう。

 新庄がシャンパンを持つ手は、ぎこちなかった。冷えたビンをどれだけ振っても、うまく泡を立てられない。まごつくうちに、四方から美酒が降り注いできた。「目が痛いね! 日本(のビールかけ)と違ってまとまりないね、全然!」。生まれて初めての騒ぎに、無邪気に加わった。

 飲めない男が無理やりに飲んで、どっぷり漬かった。阪神時代はいつもBクラス。目の前で敵の胴上げを見せ付けられてばかりだった。「今後のいい経験になる。若いやつにアドバイスができる。この雰囲気をね」。メジャー2年目で味わえた初体験を、胸に刻み込んだ。

 複雑な気持ちではあった。8月中盤からは控え扱いで、ベンチにいる時間の方が長かった。この日も勝利の瞬間を最前列で見つめるしかなかった。グラウンドに駆け出したときには、すでに出場ナインが抱き合って喜んでいた。歓喜の輪の外側から、もどかしげに飛び込んだ。「この場にいても芯からは喜べないのが正直な気持ち。ゲームに出て、この経験をしたかったね」。ただ「毎日(試合に)出れなくても楽しかったからいい。これがオレには必要な体験だった」と前向きに受け止める言葉も口をついた。

 プレーオフでの出場も、実は難しい。出場選手枠は40人から25人に減る。ベイカー監督の判断次第では、戦列を去らざるを得ない。少なくとも、先発出場で活躍する場が与えられる見込みは少ない。「チャンスを自分で持ってくるようにしたいね」。つらい立場は、新庄自身が分かっていた。

 チームの一員としての喜び、選手としての貴重な経験、そしてほろ苦さ。いつかきっと、カテになる。116試合出場で358打数85安打の打率2割3分7厘、36打点、9本塁打は、不満かもしれないがメジャーの実績。まぶたも開けられない心地よいシャンパンの刺激が、新庄をもっと大きくする。

2002年09月30日付 紙面から

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