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新庄カウントダウン

メジャー日本人初の満塁本塁打

h-sh-020519-1.jpg8回裏ジャイアンツ2死満塁、新庄は左越えに勝負を決める3号満塁本塁打を放つ(撮影・和賀正仁)

 【サンフランシスコ(米カリフォルニア州)17日(日本時間18日)=村野森】ジャイアンツ新庄剛志外野手(30)がマーリンズ戦で日本人選手初の満塁本塁打を放った。3点リードの8回裏2死満塁の第4打席で、右腕ルーパーから左翼に74打席ぶりとなる今季3号。阪神時代から通算して5本目のグランドスラムで満塁男ぶりを発揮し、危うくなっていた中堅のレギュラーを死守した。

 打った瞬間、スタンドインを確信した。一塁ベースに達する前に左翼席への着弾を見届け、新庄が長いストライドをさらに伸ばす。三塁ベースを回ると、ホーム付近で待ち構える仲間の顔が目に入った。こみあげる笑いをもうこらえきれない。待ち構える輪の中に白い歯を見せて飛び込んだ。8回裏2死満塁で飛び出した今季3号は、マリナーズ・イチローも打ったことのない満塁弾。不振に苦しんでいた目立ちたがり屋が日本人初の快挙をやってのけた。

 開き直っていた。ここまで打率2割台前半に低迷。この日も3打席目まで安打が出ず、同点で迎えた7回無死一、二塁の場面では送りバントのサインまで出された。しかも失敗した揚げ句に三邪飛。観客席からは大きなブーイング。中堅定位置争いのライバルに浮上しているグッドウィンが代打で登場し2点適時打を放つ皮肉もあった。がけっぷちに立たされた第4打席。「ただ振ろう。コンパクトに振ろうと思った。そしたら振ったところに来た。いったって感じ」。マ軍ルーパーが投じた2球目の94マイル(約151キロ)の直球。邪念の消えたスイングから美しい放物線が描かれた。

 満塁男だ。2割台前半の打率にもかかわらず、今季4度の満塁機では実に6打点を荒稼ぎしている。阪神時代には4本の満塁弾をマークしており、今回の1発は通算5本目。注目されるほど力を発揮する新庄らしさは健在だ。「大リーグでは打てないものだと思っていたけど…。それ(日本時代の4本)を越えるようにがんばります」と宣言してみせた。

 打たなければならない理由もある。満塁弾を放った後、期せずして起こったスタンディングオベーションに応えられなかった。マ軍ルーパーがその間を与えず投球を再開したため、いったん下がったベンチから顔を出す“アンコール”がお流れになった。「次回に持ち越し? うん」。打率2割2分8厘でも目を離せない。やはり新庄は役者だ。

2002年05月19日付 紙面から

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