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新庄カウントダウン

ジャイアンツ移籍後、ドジャース戦で今季1号となる先制ソロ放つ

h-sh-020412-1.jpg今季1号本塁打を放ったジャイアンツ新庄は試合後、タレントの「ナインティナイン(ナイナイ)」の岡村隆史から送られたユニホームを着て会見に登場した(撮影・加藤哉)

 【サンフランシスコ(米カリフォルニア州)10日(日本時間11日)=田 誠、木村有三】先発落ちのピンチを自らのバットで脱出した。ジャイアンツの新庄剛志外野手(30)がドジャース戦で今季1号先制ソロを放った。開幕から打撃不振で地元紙にも厳しい論調の記事も出た日に、周囲の雑音を吹き飛ばす1発と好守で勝利に貢献した。試合はその新庄を励まし続けたボンズのサヨナラ打で首位攻防戦を制した。

 開幕から数えて29打席目だった。内角ベルト付近にきたド軍左腕ペレスの91マイル(146キロ)速球を新庄は上からたたきつける。打球は低い弾道で左翼フェンスを越えていった。4回に飛び出した先制ソロアーチ。満員札止めの4万762人の本拠地ファンも知っていた。新庄が苦しんでいたことを…。だからこそ拍手が鳴り止まなかった。

 「ちょっと詰まり気味だったけど、いい軸回転が出来ました。低かったけど行ったかなと思いました」。この日、地元の『サンフランシスコ・クロニクル紙』には1面トップで辛らつな見出しが躍った。「新庄、もう時間はなくなった」。スモーカー(日本人報道陣)を引き連れてハネムーンを続けている新庄…などの表現で不振ぶりが紹介された。試合が始まるまでの打率は8分3厘。前日、野茂から今季2本目のヒットを放ったとは言え、地元メディアの論調は先発から外すべき、と厳しかった。

 そんな屈辱をひと振りで吹き飛ばした。試合前ボンズに呼ばれてこうアドバイスされた。「お前、いい加減にヒットを打てよ。どっちみち打てないんなら、リラックスしていけ」。これで肩の力が抜けた。前日にはベイカー監督から「2ストライクまで打つな」という1番打者の条件も「好きに打て」と解除されていた。加えて「5月までラインアップは変えない」と言われていた。「だから打席で対策なんかしてない。最初のストライクから打っていく。来た球を打つ。小学5年生からやってることをしただけです。理由? 詳しいことは…。野球はあまり得意じゃないんで」と地元記者の爆笑を誘った。

 守備でも貢献した。1-0の7回表、1死二塁から頭上を襲った打球をうまく処理して二塁走者の生還を許さなかった。両軍の監督が勝因、敗因に挙げたプレーだった。抑えのネンが9回表をゼロに抑えていればまさに新庄の独り舞台。ただ、同点に追いつかれ、その裏ボンズの適時打でサヨナラ勝ちという結末になった。「おれが主役だと思ってたけど、バリーには勝てないよ」。新庄は苦笑いを浮かべつつも、その放つオーラは完全にこの日の主役だった。

2002年04月12日付 紙面から

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