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新庄カウントダウン

7番右翼で初先発出場、1安打2得点に初打点も

h-sh-010407-1.jpg9回表メッツ1死二、三塁、新庄は二ゴロで初打点を記録

 【アトランタ(米ジョージア州)5日(日本時間6日)=寺尾博和】ニューヨーク・メッツ新庄剛志外野手(29)が、レギュラーどりへ第1関門を突破した。左腕O・ペレス先発のブレーブス戦に「7番右翼」で初めてスタメン出場。1安打2得点に初打点もマークし、フル出場を果たした。安打は2回無死一、二塁からO・ペレスの95マイル(約153キロ)快速球を左前へ痛烈にはじき返したもので、左腕投手への強さをアピール。この日のプレーぶりにバレンタイン監督も「大リーガーらしかった」と褒めた。

 試合後のバレンタイン監督の言葉が、新庄の立場を物語っていた。「大舞台で、しかもタフなチームを相手にプレーできることを証明した。大リーガーのパフォーマンスを見せてくれたよ」。相手は同じ東地区のブレーブス。宿敵相手に初めてスタメン出場したルーキーが1安打1打点2得点で勝利に貢献したのだ。

 開幕3試合目での初スタメン。新庄は、さすがに気合が入っていた。試合前、ロッカールームに張り出されたオーダー表を眺めながら言い放った。「ちょっと暴れたろか」。7番右翼で登場すると、いきなり剛球を打ち砕いた。

 2回無死一、二塁。左腕O・ペレスがカウント2―3から投じた速球は約153キロを計測した。「え~っ、そんなに出てたの?」。当の新庄はスピードを体感していなかった。まるで見下ろしたかのように、懐にキレてくる真っすぐを振り切った。打球は痛烈なゴロで三遊間を抜け、左前へ。満塁につなぐメークチャンス役をこなすと、オルドネス、リードの連打でホームインだ。ベストピッチを快打された22歳で売り出し中のO・ペレスが「内にも外にも順応するし、とても賢い打者だ」とお手上げポーズをつくる当たりだった。

 9回1死二、三塁からは“記録”を刻む。今度は右腕マーキスの高め速球に「腰がちぎれそうだった」と大きな空振り。だがカウント2―3から二ゴロで三塁走者ジールをホームへ迎え入れた。派手な新庄にしては地味めの? メジャー初打点も、日本人野手初。数字がすべての世界だけに「気持ち良かった」と笑みが絶えなかった。

 この日、結果が出たことは大きい。バレンタイン監督は昨年来、相手投手によってメンバーを代える「外野ローテーション」を組んでいる。左腕相手の新庄スタメン起用は、その第1関門。同監督は「まだローテーションが確立されているわけではないし、その必要があるかも分からない」と見極めている段階だ。が、この日のクリーンヒットと相変わらず得点に絡む勝負強さは格好のアピールになった。

 前夜はホテルの自室で、ESPN(スポーツ専門チャンネル)で流れるレッドソックス野茂のノーヒットノーラン達成の瞬間を目に焼きつけた。そして12年前の出来事を思い出していた。西日本短大付野球部の大阪遠征で、野茂が在籍するノンプロ新日鉄堺の寮に宿泊した。「へ~っ、あの人がエースなんか……」。18歳の新庄は、トルネードの大きなおしりを遠めに眺めていた。「今でも、野茂さんが僕らの部屋へ『早く寝ろよ』と言いに来たのを覚えてます」。先駆者野茂の存在はあこがれ。今、その偉大な先輩と同じ土俵でアメリカンドリームを夢見る。

 メッツは開幕カードで勝ち越し、新庄も7打席4得点と大きく貢献。「すごい運動神経を持っている選手は、ここ一番で自分のレベルを高めることができるものだ」(バレンタイン監督)。新庄の存在価値は、まだまだアップし続けている。

2001年04月07日付 紙面から

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