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新庄カウントダウン

初紅白戦初アーチでメジャー3年目スタート

h-sh-030226-1.jpg紅白戦の4回裏2死、新庄は紅白戦初試合で左越え本塁打を打つ

 【ポートセントルーシー(米フロリダ州)24日(日本時間25日)=田口真一郎】ゴジラが何だ! メッツ新庄剛志外野手(31)が、初紅白戦初アーチでド派手なメジャー3年目のスタートを切った。ホーム組の8番左翼でフル出場。4回裏2死から、外角高めのスライダーを左翼ポール際に運んだ。試合後は「結果は気にしない。人の目も気にしない。今年は自分と戦いたい」とストイックな〝ニュー新庄〟を披露。くしくも同じ日に、紅白戦デビューしたヤンキース松井は2打席凡退。メジャー先輩格の意地を見せた新庄が、今年も〝破天荒〟な、何かやってくれそうだ。

 一瞬、あきらめが走る。だが打球の上昇とともに、それは確信に変わる。4回裏2死で迎えた2打席目。右腕ヘイルマンの外角高めスライダーに新庄は踏み込んだ。バットの先端。「まさか入るとは思わなかった」という感触とは裏腹に、追い風に乗った打球は左翼ポール際に着弾した。過去2年の紅白戦は3試合音なし。しかし今年は違う。初安打が初アーチのド派手なスタートだ。

 「この結果は3カ月前からやってきたことがそうさせた」。紅白戦前日の爆笑会見から一転、試合後のロッカールームで新庄は、あっけらかんと言い放った。食事療法と筋力トレーニングの成果。ふだんは明るく振る舞う男が、苦闘の裏舞台を明かした。「食事を我慢するのはつらい。店の前を通ると食べたくなる。甘いもん大好きだし」。

 筋力トレは毎日休まず取り組んでいる。さらに肉体改造の一環の血液改造のために、肉食を断ち、糖分も控えてきた。誘惑に負けそうになった時、昨年の屈辱を思い浮かべてしのいだ。試合に出れなかったことじゃない。「自分が楽していたことに対して、悔しいと思った、だから今年は自分と戦いたい。結果が出ようが出まいが…。人の目なんて気にしない」。

 この日のアーチは、こんな“孤高の境地”がなければ打てなかったろう。2回には右翼バーニッツ、外野転向を図るクラークがそろって1発を放った。3回にもフロイド、ペレスにヒットが飛び出した。そんなライバルたちのバットなんか気にしちゃいられない。「大丈夫。俺も打ちゃいいこと。あとはボスが決めること」とアッサリ片付けた。

 常人には計り知れない? 神経のズ太さは、こんな場面にも表れた。4回表に女優シガニー・ウィーバーが、新作映画のプロモーションのため球場入り。なんとホームベース後方の防御ネット付近で会見を始めた。試合そっちのけでカメラマンが殺到。ハウ監督は談笑するわ、ベテラン投手フランコが同席するわ。日本では考えられない風景も、打席に立った新庄の眼中には入らない。「ああ『エイリアン』の人ね。そういうのは慣れた。こっちじゃ普通じゃないの」。新庄でしか達することができない異次元の境地!?だ。

 「松井には負けない」などとは、口が裂けても言わないだろう。だが、神のみぞ知る持って生まれた「強運ぶり」が真価を発揮した形となった。くしくも同じ日、同じフロリダでメジャー初の紅白戦に臨んだゴジラ松井は、ホロ苦デビューの2打席凡退。メジャー先輩格の意地を見せつける形となった新庄は最後に言い放った。「今年は最高のことをやっているんだ。これが10月までできれば、大したもの。明日も繰り返す」。アピール弾を放っても、現状ではレギュラー争いでリードしたわけではない。それでも、今年も“何か”やってくれそうな雰囲気は十分。周囲の喧騒(けんそう)をヨソに新庄流の「わが道」を突き進む。

2003年02月26日付 紙面から

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