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新庄カウントダウン

延長12回敬遠球をサヨナラ打

o-sh-990613-1.jpg新庄は巨人槙原の敬遠球を打ちサヨナラヒット

 阪神の4番、新庄が魅せた。4-4の延長12回1死一、三塁。満塁策を取る巨人ベンチに対し、敬遠球をサヨナラ打した。槙原が投じた外角高めへの中途半端なボール球を左前に運んだ。1点を追う8回には同点の9号ソロ。野手を使い切った総力戦では初の二塁守備をこなすなど、打って、守っての独り舞台だった。4番の働きで阪神は首位転落を免れた。

  その瞬間、鼓膜が破れるようなごう音が甲子園に響いた。信じられないシーンだった。新庄が、敬遠の球を打った。サヨナラだ。新4番・新庄の仰天悪球打ちが、チームの首位死守につながった。

 同点の延長12回1死一、三塁。新庄は6度目の打席に入る。8回の起死回生の同点9号ソロを含め、既に3安打を放ち、今季6度目の猛打賞を決めている。だが、野球の常道を持ち出すまでもなく巨人ベンチが勝負するはずがない。捕手光山は当然のように立ち上がった。

 だが1球目に異変が起こる。敬遠にしては槙原のボールが低い。ここで新庄は一塁側ベンチの柏原打撃コーチと目で合図。同コーチは「打て」と訴えていた。その直後の2球目。敬遠にしては高さ、コースともに外し切っていない甘い球が外角にきた。「これだ!」。しなやかに全身を伸ばし、新庄が大根切りのようにバットを振った。ガツンという音を残した打球は前進守備の遊撃・二岡の左を転がり、左前へ抜けていった。4時間41分の死闘に決着がついた。

 ★新庄「狙ってました。前に敬遠された(9日の広島戦)後、柏原さんと相談して、打てる球がくれば打っていいか確認したんです。この前の練習日(10日)には、高めの球を打つ練習もしたんですよ」。
 準備された敬遠球打ちだった。経過を重視する野村野球が浸透した証拠。しかも、敵の守備位置も確認していた。

 ★新庄「ショートが二塁ベース寄りに守っていたので、三遊間に転がせばヒットになると思った。(敬遠と思い込んで)遊撃手の気も抜けてただろうし……。でも、もうできませんよね。これは、1回だけ(笑い)」。

 サヨナラを演出したのは4番新庄そのものだった。8回、1点を追う展開で巨人の中継ぎエース木村から左翼席にたたき込んだ。同点の9号弾は4番としての「1号」でもあった。この男のひと振りで再び振り出しに戻してしまった。「打ったのはシュートです。よく飛んでくれた。同点にできて良かったです」。

 延長11回に平尾に代え、最後の野手、大豊を使った関係で12回の守備から二塁手がいなくなった。そこへ「二塁・新庄」が誕生する。もちろんプロ初。平尾のグラブを借り、清原の打球を無難に処理した。「緊張なんてなかった。楽しかったよ。内野は前にもやっているし」。

 まさに新庄の独り舞台。お立ち台では「明日も勝つ!」と叫んだ。野村監督は会心の笑顔でヒーローを握手で迎え「敬遠の球を打っていいですかと聞いてきたんで『今度な』と答えたよ。あそこは『いけ、いけ』やった」と超奇襲作戦を認めた。【高原寿夫】

1999年06月13日付 紙面から

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