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2009年10月25日

「明日から浪人です」

<パCS第2ステージ:日本ハム9-4楽天>◇第4戦◇24日◇札幌ドーム

 日本ハムに敗れ、ノムさんの24年間の監督生活が終わったっちゃね。

 最後には楽天、日本ハムの選手に胴上げされ、感動したべさ。後悔だらけのクライマックスシリーズ(CS)第2ステージ、岩隈の慣れない中継ぎ起用、中谷への説教、もう1年監督を続けたかった心残り…。ノムさんの最後のボヤキは22分間にわたったんだど。聞いてみっべか。

「敗戦監督に話しがあるのか。おい。就職お願いします。明日から浪人です」

 -試合を振り返って

「間違いだらけの第2ステージだった。後悔ばっかり。今日はそれが象徴的な試合だった。まず、先発投手の選択を間違った。そこから始まる。迷わざるを得ない。自己弁護すればチーム事情だ。向こうは迷わない。こっちはだれにするか迷う。それが出た。信頼、信用していないのが以心伝心で藤原にも伝わる。責任を感じて投げていただろうに。監督は選手を生かさないといけないのに殺してしまった。そういう意味で選手にも謝罪しないと。長い経験があるのにとんでもないこと。おわびのしようもない。仙台で日本シリーズをやる夢があったけど果たせなかったのが一番残念。仙台のファンの人、ごめんなさいね」

 -岩隈の中継ぎ起用

「慣れないことをやらせちゃったね。ちょっと力んだ。コントロールミス。口を酸っぱくして伝えてもらっていたんだけど。直球はストライクを絶対投げるなって。見せ球にして変化球を低めに集めろって。そう伝えたんだけど、直球が真ん中にいった。まあ後の祭り。すべてオレの責任だ」

 -第2ステージを振り返って

「ビッグゲームはチームの力が一番出る。監督のチームへの指導、教育がもろに出る。なんらかの差もあるんだけど、日本ハムの選手はよく野球を心得ている。嫌なことをやってくる。ここまでくると力の差はない。メンタルな部分の差だ。日ごろの教育の大事さをしみじみ思う」

 -足りない部分は?

「来年はない。オレはもう関係ない。次の監督にすべてを託す。余計なことを言うと失礼だ」

 -ノムラの教えは浸透したのか

「浸透していない。まるっきり。橋上(ヘッドコーチ)とも話していたんだけど、こういう教育は誰がやるのか。その辺が定かでない。8回裏、ダメ押しが欲しい場面で、日本ハムの田中がカウント1-2から、打つ気なく見逃した。あの姿勢だよ。自主的に待って出塁の可能性を広げる。うちではそんな選手誰がいる。結果は凡打だったけど、よくわきまえている。その差だよ。それがうちはできない。四球もあれば内野安打もあるし、プッシュバントもある。そういう姿勢がムードをつくる。そういう野球がやりたかった。できなかった」

 -日本ハムの選手も一緒に胴上げ

「一緒になってお別れしてくれた。感無量。胸につまされた。教え子が野球界にいるのは、やっぱり縁だね。喜ばしいこと。人間何を残すかで評価されるけど、人を残すのが一番。少しは野球界に貢献できたかなという心境だ」

-マスコミに対して

「長い間いじめていただいてありがとうございます。私の人望、人徳のなさ。マスコミのえじきになる」

 -田中でなく岩隈を選んだのは

「マーくんは昨日投げたばっかりだから。順番にいったみたいよ。岩隈には投手コーチを通じて確認してあった。いつでも行きますって力強い返事をもらっていた。彼もストライクを投げるつもりはなかったと思う。とにかく直球はストライク投げるな。低めの変化球でまとめていけって言ったから。オレは歩かせろって言ったんだけど、岩隈がスレッジと勝負したいって言ったから。常識は歩かしですよ。まあ、行かしてくれって言うんで、そこはしょうがない。選手優先だから」

 -中谷を説教していた

「野球選手の本能がないから。3回一、二塁で小谷野がフライを上げて、打者が走っていないのが分かる。そんなものはワンバウンドだ。トリプルプレーだよ。そういう本能がない。教えるもんじゃない。ああいうところですよ。だれでも感じること。バントにはインフィールドフライがないんだから」

 -最後のボヤキ

「まあ、すいません」

 -敵地で野村コール

「ありがたいこと。野球屋冥利(みょうり)に尽きる。敵地であれだけ声援、激励をしてもらえればね」

 -胴上げの時の心境は

「やだなって。照れくさいや。あんな胴上げは初めてだ。優勝の時しかなかったから。稲葉に日本シリーズ頑張れって言ったら、長い間ありがとうございましたって言ってた。山崎武司が音頭をとってた。重いぞって言ったんだけど、軽くなったかな」

 -終戦を迎えて

「チームとしてはこれで良かったんじゃないか。段階を踏んでいった方がいい。ビッグゲームに負けることで得られるものもある。足りないものも分かるし、負けた方が真剣に反省する」

 -97敗したチームを立て直したが

「晴れ晴れした気持ちはないな。ああしとけば良かった、こうしとけば良かったというのはいっぱいある。自分の力のなさ。怠けたツケだな」

 -印象に残った試合は

「記憶力がないからすぐ忘れる。でも今年がすべてじゃない。2位を決めてCSの権利を取った時。第2ステージ進出を決めた時。あそこでしょう。わがまま言わせてもらえれば、もう1年やらせてもらいたかった。石の上にも3年、風雪5年。4年は中途半端だった。まだ選手にやってほしいことがいっぱいあった。日本ハムと安打の数はそんなに変わらないけど、メンタルに差がある。田中の例もそうだし、稲葉もインコースに投げてこないなって思えば、外を待ってレフトに本塁打を打つ。相手のスキを突く、気配を感じる。空気を読む。それがオレの大好きな無形の力だ。言葉でやんや言ってきても、全然、選手たちが理解できなかった。ネット裏から見させてもらいますよ。楽天の変ぼうぶりを。どう変わっていくのか」

 ノムさん、お疲れになったっちゃね。試合はもちろん、ノムさんのボヤキでも楽しませてもらったべさ。ノムさんのボヤキが聞けなくなるのが、寂しいんだけんども、来年、楽天がボヤかなくていいくらい強いチームになってくれることを期待してみっべか。


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