2009年10月01日
不況デトロイトの希望、タイガース
2009年のMLBレギュラー・シーズンもいよいよ大詰め。
既にア・リーグ東地区でヤンキースが、西地区でエンゼルスが、ナ・リーグでは中地区のカージナルスが、それぞれ地区優勝を決めている。ワイルドカードではア・リーグでレッドソックスがその権利を手中に収めた。またナ・リーグでは西地区ドジャースが地区優勝かワイルドカードでのプレーオフ進出を決めている。
残っている地区ではナ・リーグ東地区はフィリーズが9月29日終了時点で2位のブレーブスに5ゲーム差をつけマジック1となっている。残り5試合あり、ほぼ決まったといえるだろう。ひょっとしたらこの記事を読まれている時点には決定済みかも。
またナ・リーグのワイルドカードだが、ドジャースの地区優勝へのマジックがやはり1となっており、実質ロッキーズとブレーブスの争いなのだが、その差は3ゲームあり、ロッキーズに決まりそうだ。
大注目なのが残ったア・リーグ中地区である。首位タイガースに2位ツインズが2ゲーム差で肉薄しているのだ。ともに5ゲームを残しており、タイガースのマジックは4だから無いに等しい。しかも29日から3日間で4試合の直接対決中なのだ。まさにクライマックスといったところである。
29日のダブルヘッダーは1勝1敗で分ける結果に。どちらのゲームも1点差で決まる死闘だった。
ただ今回筆者としてはタイガースにいくぶん心が惹かれている。それはタイガースがデトロイトを本拠にしているからだ。
アメリカ中西部の都市デトロイトは”モーターシティ”というニックネームがつけられているように米3大自動車メーカーが本拠を構える自動車産業で知られる街だ。元々貧困率が高く、市が財政難に陥っていたが、今回の世界不況はGMとクライスラーのみならず、同市をさらにひどい状態に追いやっている。市の失業率はこの7月に28.9%にまで上昇した。当然住民の心情も沈みがちだ。
スポーツでもNFLライオンズが昨年まるで不況に合わせたかのように低迷、レギュラー・シーズン全敗という不名誉な記録を作り、今シーズンも開幕から2連敗した。さらに人気チームであるNHLレッドウィングスは昨シーズン、地区優勝を飾り、スタンレーカップ決勝まで進みながらペンギンズに惜敗し、地元ファンを悔しがらせてもいる。
そんな状況だからこそ、タイガースに地区優勝して欲しいという地元の願いは一際目立っているのだ。
とはいえ勝負は公正なもの。果たしてこの激闘の結果はどうなり、どんなプレーオフがやってくるだろうか。
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