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2009年09月17日

松坂の見事な復活劇を地元紙も絶賛

 レッドソックスの松坂大輔投手がボストンでのエンゼルス戦に先発し、6回0/3を3安打無失点と快投し、6月2日以来となる2勝目を挙げた。6月19日の登板後負傷者リスト入りしこの日が復帰戦だったが、4回まで無安打に抑え、初安打を許した5回に1死二、三塁のピンチを迎えたものの、2連続三振で切り抜けている。

 この見事な復活劇をアメリカのメディアは絶賛で迎えている。地元紙が「ダイスケ・マツザカにとって星のように輝いた夜」(ボストン・ヘラルド)、「マツザカが復帰で最高の姿を見せつけた」(ボストン・グローブ)と伝えたのはもちろん、スポーツ専門局ESPNもウェブサイトで「積極的なマツザカが素晴らしい出来でやり直しの道をスタートさせた」というタイトルでこの復帰戦についてのレポートを載せている。

 今回の復帰でこのような高評価を受けられるところがアメリカらしいところといえるかもしれない。調子を落としていた6月19日の試合ではブーイングの嵐を浴びながらの降板となっていたからだ。さらにフロリダでの再調整中にはそのプロセスを巡ってチーム首脳陣と意見が合わず、メディアとファンから不信の目を向けられたこともあった。

 それがメディアばかりか、今回7回途中で交代を告げられた際にはスタンドを埋めた地元ファンからスタンディングオベーションで迎えられている。以前不満をぶつけたとしてもその後素晴らしいプレーを見せてくれれば素直に称賛を贈る。そんな姿勢は我々も見習いたいものだ。

 ベンチに戻る際松坂は帽子をとって声援に応え、試合後の記者会見で「今回は野球選手として最高。ああいう形でファンも支えてくれた」と語ったとのこと。彼自身もアメリカのファンの気質をよく理解しているのであろう。

 レッドソックスは現在ア・リーグ東地区2位につけている。1位の好調ヤンキースとは6.5ゲーム差となっており、逆転するのは正直厳しい。ただワイルドカード争いではレンジャーズに5.5ゲーム差をつけてのトップ。当然チームの目はプレーオフに向いている。松坂自身「この次また当たるかもしれない強敵だけど、すべてを使い切ったわけではなく、余力があった」と語り、ポストシーズンへの意識を口にしていたという。頼りになる右腕の復活を一番喜んでいるのはやはりチームに違いない。


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渡辺史敏「from New York」
渡辺史敏(わたなべ・ふみとし)
 1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。  現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、インターネット、TV、コンピュータなどのIT分野で取材・執筆活動を行っている。  独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。

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