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2009年07月16日

メッツがボンズ獲り?

 オールスターゲームを挟んだ休み、いわゆるオールスターブレイクを迎え、スポーツメディアの多くがシーズン前半の総括と後半に向けて各チームにどんな補強が必要かという分析を行っている。ここニューヨークの地元メディアも同様だ。

 まずア・リーグ東地区でレッドソックスに3ゲーム差をつけられ2位にいるヤンキースに対し、ブルージェイズの右腕ロイ・ハラデー投手を獲得すべき、と熱心に主張しているのが地元紙ニューヨーク・ポスト。

 今シーズン既に10勝をあげ、14日のオールスターゲームでもア・リーグの先発を任されたハラデーは紛れもなく今MLBを代表する投手の1人である。ただ来年のシーズン終了後FAとなることやチームの成績が悪く、さらに財政難にあることなどからチームGMが8日にハラデーの放出を示唆した。そのため現在ハラデー獲得競争が展開中なのである。

 現在有力候補と言われているのはフィリーズやエンゼルス、ジャイアンツなど。MLBトップ選手獲得とあって多大な見返りが必要になることからヤンキースはあまり熱心ではないと言われている。が、同紙はハラデー獲得がどれほどヤンキースに有益かを主張した「ロイ・ハラデーはヤンキースにとってパーフェクトだろう」というコラムを掲載するなど、ハラデー獲りを大プッシュしているのである。

 たしかにヤンキースがその豊富な財力にものをいわせて、毎度のごとくハラデー獲得に動く可能性は十分にある。31日のトレード期限に向けてどんな動きに出るか注目である。

 また主力選手の負傷続出でナ・リーグ東地区4位でシーズンを折り返すこととなったメッツに対して、同紙のスポーツライター、ジャスティン・テラノヴァはブログで仰天の補強アイデアについて言及している。「メッツはボンズを考えるべきか?」というものだ。

 元ジャイアンツのバリー・ボンズ獲得を検討すべき? というのである。2007年に28本塁打、打率2割7分6厘の成績を残しているボンズがその実力を維持していたらたしかに打撃陣の駒不足に悩むメッツにとって大きな力となるだろう。本人も現役復帰を希望している。

 が、ボンズはあと2週間で45歳になり、しかも2年近くプレーしていないのだ。さらに薬物使用疑惑もあり、ニューヨークに来たらそれこそメディアの袋だたきに遭うのは必至である。ちょっと現実味はないような気がする。実際同ブログはボンズのエージェントが「どのチームも彼の名前を出したことがない」というコメントを載せているのだが。

 果たしてこちらの大どんでん返しもあるのか興味はつきない。


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渡辺史敏「from New York」
渡辺史敏(わたなべ・ふみとし)
 1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。  現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、インターネット、TV、コンピュータなどのIT分野で取材・執筆活動を行っている。  独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。

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