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2009年07月09日

MLB球宴、オバマ大統領の始球式に注目

 いよいよ14日(日本時間15日)にセントルイスで今年のMLBオールスターゲームが開催される。

 今回ファン投票で最も獲得投票数が多かったのはナ・リーグ、カージナルスの一塁手アルバート・プホルス(539万7734票)。一方ア・リーグではヤンキースのデレク・ジーター内野手(485万1889票)が最高だった。ジーターは投手部門で選出された同じヤンキースのマリアノ・リベラ投手とともに最多の10度目の出場となる。

 そんな中で284万6069票を獲得し、ア・リーグ外野手部門2位で選出されたマリナーズ、イチロー外野手は堂々の連続9回目の出場を果たすこととなった。開幕時に胃潰瘍で出遅れたことを考えると、今回の得票数はその後の活躍がいかにファンに強い印象を与えているかを示したものといえるだろう。球宴でイチローが他のスター選手達とともにどんな活躍を見せてくれるか楽しみである。

 そして今回ゲーム本番以外でぜひ注目して欲しいのがいわゆる始球式イベントだ。バラク・オバマ大統領が始球式を行う予定なのだ。

 昨年の大統領選のときにも紹介したがオバマ大統領はホワイトソックスの大ファンとして知られている。シカゴのファンにとっては当然と思えるかもしれない。

 が、現職大統領としてオールスターゲームの始球式を行ったのはジョン・F・ケネディ(1962年)、リチャード・ニクソン(70年)、ジェラルド・フォード(76年)だけ。史上4回目のことなのだ。実に33年ぶりのことなのである。現地で観戦したことのある現職大統領もフランクリン・ルーズベルト(37年)、ジョージ・H・W・ブッシュ(91、92年)の2人だけだ。

 ”国民の娯楽”と呼ばれるMLBのお祭りなのにこれほど少ないのは、こうした大スポーツ・イベントはそれだけ大統領の警護が難しいということが大きい。警護をあまりに厚くするとイベント進行のさまたげになってしまうため、ホワイトハウス側、主催側の双方が慎重になるのだ。例えばもう1つの大人気スポーツ・イベント、NFLスーパーボウルには現職大統領が来たことは未だにない。

 それだけに今回オバマ大統領が登場することは依然高い人気も相まって熱狂的に受け入れられることになりそうである。

 さらに始球式のイベントでは30のMLBフランチャイズでの各チームのコミュニティへの貢献を称えるビデオが流される予定だが、その中では現在も健在な元大統領、ブッシュ親子、ビル・クリントン、ジミー・カターの5人が全員登場するとのことだ。これもなかなか珍しいことである。

 オールスターゲームで各大統領とアメリカの歴史を今一度考えてみるのもいいかもしれない。


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渡辺史敏「from New York」
渡辺史敏(わたなべ・ふみとし)
 1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。  現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、インターネット、TV、コンピュータなどのIT分野で取材・執筆活動を行っている。  独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。

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