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2009年06月11日

「ルースが建てた家」の次の名は?

 4月にオープンした新ヤンキー・スタジアム。そのニックネームを決めようと地元紙デイリー・ニュースが現在ファン投票を公式ウェブサイトで受け付けている。

 2000通を超す応募の中から、最終候補に残っているのは以下の5つ。

・ザ・ブロンクス・ベルトウェイ

・ブロンクス・ボム・シェルター

・グランド・ボムコース

・ジャック・イン・ザ・ブロンクス

・ザ・ウィン・トンネル

 スタジアムが位置するブロンクス、さらにヤンキース自体のニックネームである“ブロンクス・ボンバーズ”にちなんだ名前が多いようだ。

 旧ヤンキー・スタジアムのニックネームというと、名打者ベーブ・ルースの活躍によって建設されたことを意味する“ルースが建てた家”があまりにも有名だ。この由来を含んだニックネームに比べると、今回の最終候補はさすがに弱い気がしてしまう。ただそれも長い歴史ゆえでもあり、新しいニックネームも長く呼ばれ続ければ次第になじんでんでいくに違いない。

 現地10日昼時点では“ザ・ブロンクス・ベルトウェイ”が31%の得票を獲得して1位だったが、最終的にどのニックネームが選ばれるだろうか。

 さて、その新スタジアムを本拠にするヤンキースだが、6月に入って8日までで5勝2敗と好調で宿敵レッドソックスと首位争いを演じている。9日からはボストンでそのレッドソックスと3連戦でここでライバルを叩き、一挙に首位固めを、と思ったら初戦は0対7と完封負けを喫してしまった。これでレッドソックス戦6連敗となり、同率首位である。

 どうも勢いに乗り切れない印象だが、その原因の一つとなっているのが松井秀喜外野手の深刻なスランプ。8日までで18打席安打がなく、9日の試合では先発落ちし、出番がなかった。

 松井の代わりに指名打者に入ったのはジョニー・デーモン外野手で、この理由についてニューヨーク・ポストは松井が特に右投手に対して20打数4安打しかしていないことをあげていた。とはいえ、代わりに起用されたデーモンもこの日先発したジョシュ・ベケット投手にはまったく手が出ず4打数無安打に終わったのではあるが。

 契約更新問題もあり、松井への風当たりが日に日に強まっている。この逆境を乗り越えるには松井自身の復調しかない。新スタジアムのニックネームとともにブロンクスの地になくてはならない存在として再び定着して欲しいものだ。


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渡辺史敏「from New York」
渡辺史敏(わたなべ・ふみとし)
 1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。  現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、インターネット、TV、コンピュータなどのIT分野で取材・執筆活動を行っている。  独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。

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