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2008年10月02日

メッツまさしく悪夢再び

 恐れていたことが起こってしまった。9月28日、メッツはマーリンズとのシーズン最終戦を2-4で落とし、プレーオフ進出ができなかったのだ。勝っていれば少なくともブルワーズとのワイルドカードをかけたワンゲーム・プレーオフに進めていたからこの敗戦は非常に大きい。

  そしてニューヨークのファン、メディアの落胆をさらに大きくしているのは、以前からお伝えしているようにこのプレーオフを逃したパターンが昨シーズンと同じだからだ。昨シーズンのメッツは17試合を残した時点で7ゲーム差をつけていながらプレーオフを逃している。

 今回メッツと争っていたブルワーズは9月に入って不調に陥っており、メッツはワイルドカード・レースで2・5ゲーム差をつけた状態で最終週に到達しながら、最後の最後で逆転された。まさしく悪夢再びといったところだ。

 地元紙ニューヨーク・ポストは2年連続同じ結果を「どっちの方がひどい?」と自嘲的な見出しで伝えた。まさにそんなことをいいたくなる心境なのだろう。

 この日はシェイスタジアム最後の試合でお別れセレモニーも行われたが、完全に水をさされた格好だ。

 デイリーニューズは終了後すぐウェブサイトで選手や監督、GMをチームに留まらせるべきか、放出すべきかを問うファン投票を開始している。9月30日現在ジェリー・マニュエル監督を留まらせるべきという回答は74%だが、オマー・ミナヤGMに対して同じ回答は41%しかない。やはりこの2年の結果はGMに問題があるという考えのファンが多いようである。

 ちなみに同じファン投票は先にプレーオフ戦線から脱落したヤンキースについても行われている。こちらではブライアン・キャッシュマンGMに対し64%が、ジョー・ジラルディ監督に対し77%が残留を希望する回答をしている。同じような結果でもやはりファンの評価は分かれるようだ。

 ヤンキースの投票で気になるのは松井秀喜外野手に対して残留を望む回答が53%に留まったこと。けがを抱えながらも頑張り、チームに貢献しようとした姿勢は評価するべきだと思うのだが、松井が完全復活できるのか、という疑問がこのような結果を生んだようだ。厳しいものである。

 ニューヨークにベースボールのない10月がやってきた。秋は急速に深まりそうだ。


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渡辺史敏「from New York」
渡辺史敏(わたなべ・ふみとし)
 1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。  現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、インターネット、TV、コンピュータなどのIT分野で取材・執筆活動を行っている。  独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。

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