2008年08月21日
「リターン・オブ・ゴジラ」
14日付けのニューヨーク地元紙ニューヨーク・ポストは1面に「RIP(安らかに眠れの意)、ニューヨーク・ヤンキース、2008年シーズン、8月13日没、愛するファン悼む」と刻まれた墓石のイラストを掲載した。さらに裏1面の大きく載せられた見出しは「行き止まり」。
こうした紙面になったのは、プレーオフ進出に向け、華々しい追撃を見せることが期待されていた4日から13日までのロード10連戦をヤンキースが3勝7敗という散々な成績で終えたことを受けてのもの。この日を終えた段階で首位レイズには8・5ゲーム差、ワイルドカード・レースの首位レッドソックスに5・5ゲーム差となっていたのである。同紙はこの状況に今シーズンの終結宣言をしたというわけだ。
たしかに2000年以降昨年までで、8月13日の時点でプレーオフ進出範囲から最も離されていたのは05年の3・5ゲーム差である。あきらめたくなるのもしかたない言えよう。
しかも15日以降本拠地に帰っても19日までで2勝2敗。レイズとの差は11ゲーム、レッドソックスとの差は6・5ゲームにまで広がっている。
そんなまさにピンチの状況で復帰したのが松井秀喜外野手だ。
松井の復帰を同紙は19日、「リターン・オブ・ゴジラ」という記事で伝えている。
同記事では「ヤンキースはプレーオフ出場権を得るため最終38試合の一押しに最も頼れる選手の1人を得ようとしている」と復帰への期待を大々的に表明。松井が6月22日に戦列を離れるまでスコアリング・ポジションに走者を置いての打率が3割3分8厘と、ジョニー・デーモンに次いでチーム2位だったことを取り上げている。松井にはここ一番でビッグ・ヒットを打つことができる選手であって欲しいというのだ。
今シーズンはもうあきらめた、と言っておきながら松井にここまで期待するのもどうだか、と思わないでもないが、地元としてはやはり一縷の望みにすがってしまうのだろう。
そんな期待を背負っての19日の復帰第1戦は残念ながら3打数ノーヒットに終わった。だが、復帰早々そううまくいかないのは仕方ないものである。出場し続ければ、すぐに第一線での勘を取り戻してくれるはずだ。
松井がヤンキースの救世主になってくれることを信じたい。
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