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2008年08月07日

故障者続出のヤンキース、今度はチェンバレンが

 松井秀喜外野手の代役にマリナーズを解雇されていたリッチー・セクソン内野手を、ホルヘ・ポサダ捕手の代役にタイガースからトレードでイバン・ロドリゲス捕手を獲得するなど先月下旬、大幅な戦力補強を行ったヤンキース。

 これでプレーオフ出場に向け一挙に追撃開始、と思ったら再び負傷禍に見舞われてしまった。若手先発投手として期待の大きいジョバ・チェンバレン投手が4日のレンジャーズ戦で右肩の違和感を訴えて5回途中に降板したのである。

 気になる負傷の度合いだが、6日付のニューヨーク地元紙は診断結果がはっきりしていないこと、さらにヤンキースがこの件について沈黙の姿勢をとっていることを報じている。

 それらによればチェンバレンは5日チーム・ドクターの診断を受けたが、さらにニューヨークから遠く離れたアラバマ州の著名な整形外科医ジェームズ・アンドリュー博士の診断を受けることになったのだという。ブライアン・キャッシュマンGMはこの件に関して「完全な診断結果を受け取るまでは何も言うことはない」とコメントを拒否したとしている。さらにジョー・ジラルディ監督も今週土曜日にチェンバレンが先発することはない、としただけでそれ以上のことは話さなかったとのことだ。

 このように、負傷の程度はもちろん、復帰までの日数などまったくわからない状況である。が、デイリーニュース紙をはじめとしたほとんどのメディアは、わざわざアンドリュー博士の診察を受けに行くという段階で負傷はかなり深刻なのではないか、シーズン内の復帰も危ういのでは、と推測している。

 こうも負傷者が続くとなんて不運なシーズンなんだと思わざるを得ない。松井に関してもシーズン内の復帰の可能性が残っているが、タンパでのリハビリも一進一退のようでチームにとっては不安要素のままである。

 チームの調子も8月に入って2勝3敗と今ひとつだ。本来追い上げたいア・リーグ東地区首位のレイズとは6.5ゲーム差の3位。さらにワイルドカード争いでも首位レッドソックスに3.5ゲーム差のやはり3位という状況である。13日までロードが続くなか、なんとか少しでも差をつめていきたいところだ。

 こんなピンチの多いシーズンだからこそ、これでプレーオフ進出を決められればその輝きは一層増すはずだが。


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渡辺史敏「from New York」
渡辺史敏(わたなべ・ふみとし)
 1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。  現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、インターネット、TV、コンピュータなどのIT分野で取材・執筆活動を行っている。  独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。

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